「売れる」はずなのに競争が激しくないキーワードとは?
ビジネスにおいて、ヤフーやGoogleの「検索結果」という場所は、1位表示というとても狭い陣地を取り合う究極の局地戦だ。キーワード広告を出すにしろ、SEO(検索エンジン最適化)で上位表示を狙うにしろ、「売れるキーワード」であれば必ず競争は激化し、かかる費用は高騰してしまう(SEOは無料ではない。必ず「人が作業する」コストがかかる。たとえ、それがあなた自身であっても、だ)。
「美容整形」「バイク買取」などの競争が激しいキーワード市場では広告の1位入札額は千円を超えることもある(あなたがワンクリックしたら「すき屋の牛丼が3杯食える分のお金が飛んでいく」ということだ)。
そんな中で、「売れるキーワード」でありながら、かつ競争が激しくない検索キーワードが存在する。それが「季節もの」というファクターである。 検索キーワードの中には、ふだんは1万件くらいしか検索されないのに、その季節になると必ず検索数が何十万件と急上昇するものがあるのだ。
穴場キーワードの代表例「花火大会」
たとえば、「花火大会」というキーワードは、典型的な季節ものキーワード。
ふだんは月間検索数数千件程度だが、毎年6月になると検索需要が急激に上昇する。6月時点のキーワード検索数は、なんと20万件近く。これが7月になるとさらに検索数は増える。たいへんな「需要」が存在するのである。
しかし、当然ながらこの検索キーワードにキーワード広告を積極的に出したり、SEOをかけて上位表示を意図的に狙うサイトなどほとんど存在しない。ちなみに7月現在では、キーワード広告の1位クリック単価はわずか17円。需要は高いのに供給するプレーヤーが少ない、ものすごく穴場のキーワードなのである。