8月に行われた調査では、全国の20歳以上の「価格.com」登録ユーザー6149人(男性88.4%、女性11.6%)から回答を得た。回答者のスマートフォン所有率は全体の21.5%で、5人に1人が何らかのスマートフォンを所有しており、若年層ほど所有率が高くなる傾向がある。
利用しているキャリアと機種では、ソフトバンクが全体の6割以上を占めて圧倒的な強さを見せた。そのほとんどは、アップルの「iPhone 3G」と「iPhone GS」で、この2機種のみでスマートフォン全体の55%を占めている。今年6月に発売されたばかりの「iPhone 3GS」の所有率は、すでに前モデル「iPhone 3G」の所有率に迫る勢いとなっている。
ソフトバンクに次いでシェアが高いのは、以前からスマートフォン製品を多く発売してきたウィルコムだが、それに迫る勢いなのがNTTドコモ。昨年秋にスマートフォン市場に本格参入し、今年の夏モデルでは、Googleモバイルサービスを1台に集約したGoogle携帯「HT-03A」を投入したドコモは、この1年間で14.8%ものシェアを獲得している。一方、出遅れた感のあるauのシェアはわずか0.5%と極端に低い結果となった。
スマートフォン購入の理由で最も多かったのは「PC用のウェブサイトを閲覧したかった」で、「豊富なアプリケーションを利用したかった」が続いている。また、「電子メールを利用したかった」という回答は40.1%だったことについて、同調査では、スマートフォン先進国のアメリカの状況と比べると、メール端末としてのニーズはさほど高くないと指摘している。
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