モニタリングレポート活用の2つのポイント
前述の目標に照らし合わせると、課題の見つけやすさがポイントになりそうです。また見る人も非常に多岐に渡るため分かりやすさがポイントになりそうです。そこで大切なポイントがまた2つあります。
1つは、「まとめの文章は必ずつける」という事です。事実の読み解きやすさは、
(難しい) 数値<グラフ<文章 (簡単)
という事が言えるかと思います。数値の羅列を見せられるより、その変化が分かりやすいグラフ、そしてそれをまとめた文章がより重要です。数値が変化した原因が明確ならそれを追加し、分からないのであれば事実だけ(先月と比較してコンバージョンレートが半分になった)という事を書くことが重要です。
また、その事実がどういう影響があるかを記入できるとベストです。「コンバージョンレートが半分になる」「PVが20%減になる」「SEOからの流入が2割増えた」よくあるできごとかと思います。
しかしモニタリングレポートを見る人の多くは「だから?」となります。SEOからの流入が2割増えたのは、「他が減ったからなのか」「SEO対策を行ったからなのか」というのも重要ですし、増えることによってサイトのコンバージョン(もっと言うと売上)にどれくらい影響があったのかが大切です。
つまり、そのインパクトを明確にしましょう。売上が500円しか増えないような事であれば、慌てて対策を打つ必要も無いでしょう。課題を見つけるためのモニタリングレポートという観点から、複数課題がある場合、どれから手を打てばいいのかが判断できる「インパクト」という材料は非常に大切です。
もう1つは、「目標を設定する事」です。では、これをどう設定すればいいかが大切なポイントになります。個人的にはすべての指標に対して目標を設定する意味は無いと感じています。また逆に、最低限必要な項目に関しては必ず目標を設定する必要があります。
目標として設定すれば良い項目は4つあれば十分と考えています。サイトにより若干変わる可能性はありますが、目標を設定するべき項目は以下の4つです。
- KGI(Key Goal Indicator 経営目標達成指標)
- サイトでの利益(オプション)
- サイト流入量、コンバージョン率、コンバージョンあたりの売上のうち2つ
次ページで詳しく見ていきます。
