前回はアクセス解析サービスを使うために必要な前準備の話をしました。今回はモニタリングレポートについての話をします。【バックナンバー】
モニタリングレポートの役割・活用法を考える
まずモニタリングレポートとはなんぞや? という事ですが、「定期的にウォッチする項目をひとまとめにしたレポート」と定義できるかと思います。アクセス解析サービスを利用されている方の多くは、こういったレポートを作って上司に報告したり、その数字を見ていたりするかと思います。また逆に言うと、こういったレポートでしかアクセス解析サービスが使われていないという現状もよく聞きます。
今回は、モニタリングレポートの役割・活用のポイントを紹介いたします。次回は実際にモニタリングレポートを作ってみます。
モニタリングレポートの役割
モニタリングレポートの目的は大きく分けて2つあります。
1つは「サイトの定期検診」としての役割です。現在のサイト状況、過去との比較、大きな変化が起きた箇所を浮き立たせる事です。この目的が達成されやすいようなレポートを作る必要があります。
もう1つは「課題と改善を見つけるためのきっかけとする事」です。定期検診を行うのは、課題をみつけて解決するためです。しかしモニタリングレポート自体は課題も見つけてくれないし、解決方法も提示してくれません。これは非常に重要な所です。モニタリングレポートを作っている=アクセス「解析」をしているわけではありません。モニタリングレポートはあくまでもアクセスデータを抽出しているだけです。
例えば今月のコンバージョンレートが先月の半分だとします。これが事実です。他に項目を見ると、その中でもメールマガジンとSEO流入からのコンバージョンレートが特に悪いとします。これも事実です。しかし、モニタリングレポートで分かるのはここまでです。なぜそのような事が起こったか? そこからは実際に細かいデータを見てみたり、ヒアリングをしてみたりする必要があります。
モニタリングレポートを作っていても、サイトは改善されません。あくまでも健康診断のための物です。
という事は、モニタリングレポートは「問題点が見つけやすいレポートをいかに時間かけずに作るか」が大切になるのです。
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小川 卓(オガワ タク)
ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...
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