今回はまずDRMとは何ぞや?という話からスタートする。一見初歩すぎて物足りなさを覚えるかもしれないが、誰もが知っているはずのマーケティング論理が意外と理解されていないもの。何が「ダイレクト」なのか、一般的なマーケティングとの相違と本質的な意味をバーチャルとリアルの両面で考えてみよう。
DRMのおさらい
前回結構ネタばらしをしてしまい、冷や汗をかいている電通ワンダーマンの杉山です。第一回の原稿で、DRMの「ダイレクト」とはレスポンスを受けるまでの以下のすべての意味を含む…と書きました。
2 不特定多数ではなく、特定個人を対象としたダイレクトな訴求であること
3 顧客とのダイレクトな関係作りを目的としたマーケティング施策であること
“Customer”と“Consumer”の違い
これについて、ちょっとわかりにくい面もあったかと思いますので、今回はそのあたりのフォローをしつつ、DRMの本質的な意味について触れてみたいと思います。
さて、本筋に入る前に皆さんにお尋ねします。
「CustomerとConsumerはどう違うのでしょうか?」
きっとこの瞬間に「バカにするな!」と叫んでブラウザを閉じようとした方もいたはず。いや、ごもっともなことで、なにせマーケティングの基礎中の基礎ですし、このMarkeZineに来るエキスパートの皆さんが知らないはずはないですよね。まあ、あえて横文字を日本語に改めますと、「顧客と消費者の違い」ということになると思います。
でも、皆さん、意外とこの二つを意識して使い分けていないのではないでしょうか?
自戒の念を込めて告白しますと、自分自身、結構この二つの言葉を曖昧に使っていました(行き詰まったときには「ユーザー」という便利な言葉で逃げる傾向あり)。
というのも、DRMとかCRMのマーケターには、どこかに「顧客≒消費者」だという思い込みがあるからなのですね。換言すれば、DRMの世界には「消費者」という概念が非常に薄いということになります。その理由を次ページから解説していきます。
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杉山 実(スギヤマ ミノル)
株式会社 電通ワンダーマン インタラクティブマーケティング部 シニアプロデューサー。Reader‘s Digestを皮切りに外資系代理店、大手出版社で広告制作とダイレクトマーケティング、企画・編集を担当。コンテンツビジネスのJVなどを多数手掛け、マーケティングとデジタル・ソリューションの間を行き来する。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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