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刺さらなければ広告じゃない! WebマーケッターのためのDirect Marketing講座

本当のターゲットはどこにいる? DRM的“弓矢“の撃ち方


DRM=「ヒモの付いた見えない矢」

 では、DRMの世界においてこの二つを区分けしてみましょう。まず、前ページの3つの「ダイレクト」性から導かれる結論が2つあります。

[A]対象者との関係が「ダイレクト」
[B]対象者からのレスポンスが「ダイレクト」

 さて、今まではどちらかというと[A]の世界観で話をしていました。こちらはデータベース・マーケティングの範疇と重なる領域であり、対象者=「顧客(Customer)」を中心に据えた見方です。

 この視点でのDRMでは、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という論理はあり得ません。例えて言えば映画の特殊撮影で的に向かって目に見えないロープを張り、それを伝ってヒモの付いた矢を飛ばすようなもの。当然対象者に刺さるわけです。実は、[A]側面でのDRMの神髄はこの「ヒモの付いた見えないロープ」なのです。

 これに対して[B]は、機能と役割を中心に据えた見方です。こちらの世界におけるDRMは、フロー自体が受注(もしくは登録)する機能を備えているか、またはそこに直結させるシステムを持っていることが前提となります。つまり、直接レスポンスを得られるフローであることが重要なのです。

 ですから、[B]の対象は必ずしも「顧客」とは限りません。新聞や雑誌、TVといったメディアで不特定多数に訴求してアクションを起こさせればいいのですから、対象者=「消費者(Consumer)」ということになります。

 ここで疑問。「それは申し込み機能の付いたマス広告とどこが違うの?」「市場からのレスポンスを期待するという意味では、SP広告と同じじゃないか?」…、正直なところ、そのボーダーは非常に漠然とした領域です。次ページでは、この点について考えてみましょう。

必ず刺さるヒモ付きの矢

次のページ
“Consumer”から“Customer”へ落とし込む

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この記事の著者

杉山 実(スギヤマ ミノル)

株式会社 電通ワンダーマン インタラクティブマーケティング部 シニアプロデューサー。Reader‘s Digestを皮切りに外資系代理店、大手出版社で広告制作とダイレクトマーケティング、企画・編集を担当。コンテンツビジネスのJVなどを多数手掛け、マーケティングとデジタル・ソリューションの間を行き来する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/28 18:06 https://markezine.jp/article/detail/912

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