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キーワード選定にユーザーの生の声を取り入れる
【ブログクチコミをSEO対策に活かす】

クチコミ関連形容詞で「ポジネガ」を分析

 次に、各キーワードが出現する記事内で同時に使用されている言葉(関連語)から形容詞に注目した。ここでは、形容詞を「良い」「素敵な」等、ポジティブなものと、「無い」「いけない」等、ネガティブなものに大別し、それぞれの割合を出すことで、3つのキーワードに対してユーザーがどのようなイメージを持っているのかを分析した。結果は下図となった(対象期間:2009年7月12日~2009年8月22日)。

各キーワードのポジネガ率(対象期間:2009年7月12日~2009年8月22日)
図3 各キーワードのポジネガ率(対象期間:2009年7月12日~2009年8月22日)

 結果、どのキーワードも6割近くがポジティブな形容詞と共に使用されており、いずれのキーワードにおいてもユーザーは好印象を持って検索時に使用するものと考えられる。

クチコミ関連語で「ユーザー像」を分析

 最後に、「関連語」からユーザー像を分析した。すると、今回選定した3つのキーワードの関連語の傾向として、購入や資料請求などのコンバージョンに対し関連性が高いと考えられる「成果系キーワード(青)」と、客観的で関連性が低くビジネス上の成果につながりにくいと考えられる「客観系キーワード(赤)」の大きく2種類に分類できた。その結果を下図に記す。

 各キーワードを成果系、客観系に分類した時の割合
図4 各キーワードを成果系、客観系に分類した時の割合

 図より、キーワードAは客観系キーワードが成果系キーワードよりも3倍程度多いことから、ビジネスに直結するようなユーザーは少ないと考えられる。一方、キーワードB、Cは成果系キーワードが多く、実際にコンバージョンするユーザーが多いと考えられる。特にキーワードCは客観系キーワードがほとんど出現していないため、ビジネスユーズに適しているキーワードと言える。

 つまり、関連語においては、コンバージョンを得るための対策キーワードとして最も適しているのはキーワードC、続いてキーワードBであることがわかった。

 このように『ブログクチコミサーチ BY kizasi』を利用することで、検索数だけでは見えてこなかった結果、つまり、キーワードに対するユーザーの「生の声」を得ることができた。次回はこの分析結果を元にして、SEO施策を行うメインキーワードを実際に選定する作業を紹介していきたい。

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この記事の著者

福田 保範(フクダヤスノリ)

2007年~2015年6月、株式会社アイ・エム・ジェイにてWEBディレクター、SEOコンサル、マーケティングコンサルなどを経験。2015年7月より、三井住友カード株式会社にてWEBマーケティングを実施中。おもにコンテンツマーケティング、WEB広告、SEOなど多岐にわたるデジタルマーケティングに従事している。また、WEBマーケティングから育児まで多岐に渡るテーマを語るブログ『FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)』を運営している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/01/08 11:00 https://markezine.jp/article/detail/9145

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