この調査では、対象者の目の網膜に赤外線を照射し、その反射を利用して画面上の目線の動きを測定し、クリックの位置やタイミングを収集している。今回、両社はウェブ検索結果として、画像、地図、動画、商品情報などを複合的に表示するGoogleの「ユニバーサル検索」を使ったユーザーの検索行動をを60名の被験者のデータをもとに分析した。
その結果、Google検索のユーザーは検索結果最上部に「ワンボックス」(地図やニュース、天気などの検索時に、検索結果の画面上に直接関連情報を表示する)が表示されると、「E字型」に視線を移動させて情報を探している傾向が確認された。
また、男性ユーザーは女性ユーザーと比較して、注視時間が短く、 閲覧エリアが広範囲であるという結果も出た。男性は検索結果を全体的に見ながら、探しているものと合致する情報を見つけ次第クリックするのに対して、女性は検索結果のタイトルや説明文に目を通しながら、内容を判断してクリックをしている傾向があるようだ。
また、ユニバーサル検索については「動画や画像、地図などのサムネイルが表示される方がクリック率が高くなるのでは」という見方もあるが、検索意図に適合しなければ、ビジュアル要素が必ずしもユーザーの注意を集めるわけではないことも明らかになった。
とはいうものの、ユニバーサル検索については、7割以上のユーザーが満足しており、Google検索以外のサービスを利用している人からも高い評価を得ている。
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