インターネット広告の特長を改めて考える
『MarkeZine Day Spring 2010』の今回のテーマは「個」客マーケティング。そのテーマの中で、河田氏(写真右)は「顧客とつながるという」という観点からリスティング広告の特性について解説してくれるという。リスティング広告の話題に入る前に、河田氏はインターネット広告と他の広告の違いについて、簡単に触れた。
「他の広告と比べた、インターネット広告の面白さはいろいろなものが数値データで見えてくるところです。例えば、チラシに広告を掲載しましょう、となった場合、何部刷ったのか、どのような配布手段になるのか、実際は配布されているのは何部なのか、何人が手に取って、何人が広告を見たのか、そこから何人がアクションにつながったのかは、正確にはわかりません。しかし、インターネット広告ではこれらの数値データをステップごとに追うことができます」(河田氏)と改めて強調した。
データの見えるインターネット広告の代表例として、例えば、ヤフー株式会社が提供している「Yahoo!リスティング広告」を利用する広告出稿主は、Yahoo!リスティング広告サービス内での数値データ、もしくは自社で独自に導入しているアクセス解析ツールなどのサービスによって数値データを把握することができる。
ここで、Yahoo!リスティング広告について簡単に説明すると、Yahoo!リスティング広告は、検索連動型広告「スポンサードサーチ」と、インターネット興味関心連動型広告「インタレストマッチ」というサービスの総称となる。
「Yahoo!リスティング広告の特徴を簡単にまとめると、インターネットユーザーのほしい、知りたいに応えるのが『スポンサードサーチ』、インターネットユーザーの潜在的な、ほしい、知りたいを掘り起こすのが『インタレストマッチ』と言えます。当然、Yahoo!リスティング広告でも、さまざまな数値データを把握することが可能ですし、それらの数値データを活用して、費用対効果を高める動きも出てきています」とした。
【注】サービス詳細については、Yahoo!リスティング広告ページでご確認ください。
さて、本題の「顧客とつながる」という観点からのリスティング広告の活用についてだが、重要なポイントについて河田氏は「リスティング広告経由で購入してもらったり、資料請求をしてもらった後の展開を意識した運用を考えることが大切です。検索キーワードには『検索者の気持ち』が込められているといえますし、しっかりと分析すれば『こういったキーワードからの資料請求は成約につながりやすい』『こういうキーワードで購入にいたった人はリピーターになりやすい』といった傾向が見えてきます」と述べた。