首都圏生活者の買い物の4割が「駅周り」
2009年7月に行われた調査では、東京駅30キロ圏の市区町村在住の18~49歳男女2750名から回答を得た。調査対象者は、1週間の買物行動をウェブ上に記録し、総買物件数は3万1091件におよんだ。
全買物件数のうち、エキナカ(駅の改札内)における買物は2.5%、改札外の駅施設、駅ビル内の買物が7.4%で、合わせて約1割が駅に関連する商業施設となっている。さらに駅から徒歩5分圏内までの買物まで含めると44.0%となり、首都圏生活者の買物の4割以上は駅周りで行われていることが明らかになった。
買物金額ベースでは、購入単価の低いエキナカの比率が下がるが、駅徒歩5分圏内まで含めた消費金額の比率は42.7%に達しており、買い物件数ベースとほぼ変わらない結果となった。駅および駅周辺の買物比率は、男性よりも女性のほうがやや高く、特に改札外の駅施設(駅ビルなど)での買物比率が高くなっている。
エキナカでの買い物の7割が「衝動的な来店」
「駅消費」の特徴は「衝動来店率」の高さにある。駅の消費心理のトップは「気分転換」で、明確な目的なしに来店する人が多い。特に、エキナカ(駅の改札内)の買物の7割、駅ビルなどの買物の5割が、移動中に決めた衝動的な来店によるものであることがわかった。
業態別で衝動来店率が最も高かったのはキヨスクなどの駅売店で7割弱。駅ビルは百貨店や総合大型スーパーなどの業態はもちろん、コンビニエンスストアよりも衝動来店率が高くなっている。
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