Q アフィリエイトを成功させるためのポイントは何かありますか?
3つあります。
まず、「商品力(ブランド力)」ですね。アフィリエイトは、アフィリエイターが購入者にオススメしたくなるような商品であれば、口コミ効果もあり一気に広がります。
次に、「報酬」です。アフィリエイターが自らのWebサイトに掲載したくなるような、魅力的な報酬設定がされている案件は人気が集中する傾向があります。
最後に、広告主、特に運用担当者のアフィリエイト広告に対する「モチベーションの高さ」でしょうか。アフィリエイト広告は、日々の細かいメンテナンスが大切なので、PDCAサイクルをどんどん回していくための高いモチベーションが、そのまま成果に結びつく傾向があります。
Q クライアントに支持される理由は何ですか?
先ほど挙げた我々のサービスである「戦略立案」と「運用支援」を、愚直に常に研ぎ澄ましているところでしょうか。特定の事業に集中するというのは、それだけで強みになると思います。
業界そのものがダメになってしまえば会社が沈没するリスクはあると思いますが、アフィリエイト広告市場は、どんどん大きく成長しています。私自身、あらゆる広告モデルの中で、最強のモデルだと思って起業しました。これからも、クライアントに支持されるアフィリエイト広告の「戦略立案」と「運用支援」のレベルアップに、愚直に取り組み続けていきたいと思います。
Q 現在の事業を軌道に乗せるにあたり、苦労した点を教えてください
やはり、組織を作るところでしょうか。
よく、広告代理店というのは参入障壁が低く、誰でもすぐに参入できると言われがちなのですが、アフィリエイトエージェントを事業化するには、多くの細かいノウハウが必要です。これを僕一人のノウハウから、現在の40人体制で回していく組織に受け継いでいく過程は、とても苦労をしました。
ただ、これが今後はアフィリエイト業界の先駆者として、我々が先行者メリットを享受できる部分になっていくんだと思います。
Q 貴社の支援で大きな成果を挙げた事例は何かありますか?
たくさんの実績があります。我々をエージェントとして導入頂いた結果、加入者数が導入前に比べて3倍になったDVDレンタルの広告主や、申込者数が10倍に増えたクレジットカード広告主、売上が5倍になったEC事業主など、ご継続頂いている、ほぼすべての広告主で売上拡大に貢献できていると思います。
Q 事業をすべらせないために気をつけていることはありますか?
- 個人の力量に依存せずビジネスモデルとして勝負できること
- 特定のクライアントに依存しないこと
- 積み上げ式の座布団商売にすること
この3点だと思います。
起業した当時は、会社というよりも、私個人の営業力に依存してクライアントを獲得していましたが、これだといつまでも個人商店の域を出ない。確固としたビジネスモデルを確立することが大切だと実感しました。
また、1社や2社のクライアントに売上を依存してしまうと、会社として非常にリスクの高い状態になるので、顧客のすそ野をどんどん広げていくことで会社を安定させることはとても大切だと思います。
また、狩猟民族のように常に売上をゼロベースから毎月積み上げていくようなビジネスだと、良い時と悪い時の波が激しいので、毎月の安定的な収入が確保できる積み上げ型のビジネスを志すことがとても大切だと思います。
Q 今後の目標を教えてください
我々は今急成長するアフィリエイト広告業界の中で、時代に先駆けた事業を展開しているので、社会的な存在意義を発揮するためにも、まずはきちんと株式上場を目指したいと思っています。
そのうえで、アフィリエイトエージェントに限らず、ネットマーケティングという社名のとおり、ネットマーケティング全般のあらゆるビジネスに進出していきたいですね。
個人的には、私のように20代で起業し、活躍できるこの上ないチャンスが今到来していると思うので、20代の若い起業家をどんどん生み出していくような支援活動は行っていきたいと思っています。
【インタビューを終えて】
アフィリエイト広告は、ネットプロモーション戦略の1つとして既に定着している手法の1つであるものの、ASP各社が提供する管理画面がそれぞれ別々で煩雑な運用を強いられることや、広告主がその成果の質に対して懐疑的なことから、積極的に提案する代理店が以前は少なかったことを記憶している。
しかし、宮本社長率いるネットマーケティング社は、アフィリエイトASPを集約して契約と管理を一元管理することでその煩雑さを軽減し、さらに管理・運用を“最適化”するなどアフィリエイトに「コンサルティング」という概念を持ち込むことに成功した。
ネット広告代理業は、どうしても各社総花的になってまう傾向にある。だが、その中でも成長分野に対して早い段階で特化し、仕組み化することで、他社が追いつくことのできない高みにいくことができる。ネットマーケティング社は、その好例と言えるだろう。