電通は、11月5日に東京藝術大学とAIと芸術に関する共同研究契約を締結した。東京都千代田区東神田の「アートベース/偶然はない。」を共同の活動拠点とし、研究者、アーティスト、クリエイター、テクノロジストがAIを活用して協働し、絵画・音楽・社会の3領域における新たな表現の可能性を研究する。
両者は、東京藝大の芸術に関する知見と電通のクリエイティビティやAI活用の知見を掛け合わせ、AIが人の表現を代替するのではなく、異なる専門性や感性をつなぎ、人だけでは生まれなかった表現を生み出す可能性を探る。作品に加え、人とAIが表現にたどり着くまでの試行錯誤のプロセスも研究対象とする。拠点では制作・実験だけでなく、作品や研究成果の展示・公開も行い、その評価を次の研究や制作につなげる。
プロジェクトは「絵画の拡張」「音楽の拡張」「社会の拡張」の3つである。始動時点では、画家で東京藝大名誉教授のO JUN氏、尺八演奏家で同大副学長の藤原道山氏、アーティストで同大教授の中村政人氏がそれぞれ参画する。また、同大芸術未来研究場客員教授の源由理子氏が3プロジェクトを横断し、評価手法の検討に関するメンタリングを行う。各プロジェクトでは、AIとの協働で表現の何がどう拡張されたかを制作プロセスや社会的価値も含めて検討し、AI時代の芸術の捉え方や評価のあり方も研究する。
電通は研究成果を展示や発表などで発信し、アーティストなど関係者の権利や意向に配慮した上で、得られた知見をクリエイティブ領域でのAI活用や新たな事業・サービスの検討にも生かすとしている。
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