トリプルメディア戦略全体像
「情熱の系譜」のコンテンツを軸に、Social Media・Owned Media・Third-party Mediaの組み合わせにより、トリプルメディア戦略を展開。様々な『業界初』の取り組みによって、多くのメディアにも取り上げられた。

Social Media~Twitter
「@jounetsu_keifu」というアカウントを開設。番組の情報をつぶやくだけでなく、「あなたがこれまでに勇気をもらったフレーズは何ですか?」という質問を投げかけ、ユーザーとも積極的にコミュニケーションをとっている。番組公式サイトとも連携しており、自分のTwitter IDを入力すると、タイプの似ている偉人がわかる。さらに、その偉人が残した格言を一部変更して作成したオリジナル名言も#mygenのハッシュタグでTwitterにつぶやくことができる仕組み。Twinaviのタイアップキャンペーンも行った。番組内で取り上げた「過去から現在」に加え、ユーザーの声を「未来」として繋いでいく試みだ。
Social Media~YouTube
YouTubeでも公式チャンネルを開設。番組放送とリアルタイムでYouTubeでも同じコンテンツを同時配信したことで話題となった。ここにもキャンペーンサイトへの誘導リンクを設置しており、バイラル効果を狙った。
Third-party Media~雑誌「GOETHE」 Webサイト「nikkeinet×GOETHE」
「仕事が楽しければ人生も愉しい」をコンセプトにターゲットである30代~40代のビジネスマンに人気の雑誌「GOETHE」とコラボし、番組とは異なるコンテンツも追加した。また、Webでも同じコンテンツを公開することにより、キャンペーンサイトへの誘導を行っている。
Owned Media~iPad専用アプリ
「情熱の系譜 for iPad」を公開。TV番組のiPadコンテンツ化は初の試みであり、多くのメディアで取り上げられた。さらに、ブログメディア「AppBank」が同アプリを取り上げたことでダウンロード数は飛躍的に伸び、9月中旬には19,000ダウンロードを記録。App Storeの無料アプリランキングでは、エンタテイメント部門で1位、全体では2位にランクインした。
世界での販売台数が300万台を突破したと発表されたiPad。日本での販売台数も50万台に上るのではないかと推測されているが、トリプルメディア戦略に使うデバイスが、なぜiPadでなくてはならなかったのか。
この理由について長谷川氏は「iPadは今年の5月末に発売になったばかりで、まだ誰もが持っているというデバイスではありません。しかし、iPadはイノベーターと呼ばれる、新たに現れた商品やサービスを、最も早い段階で受け入れる人たちが持っているデバイスです。iPadを導入することにより、より多くの層にリーチできると考えました」と語った。
