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Adobe Omniture Summit 2011総力レポート

国内最大級のECよりも解析上手?
Omnitureテクノロジーをフル活用するマードック大学の事例


質疑応答

  質疑応答では、次のようなやりとりが交わされた。

Q. コストのROIを組織内でどう説得したんですか?

A. 解析やターゲティングを行わないと機会損失につながる、と学内で訴えただけ。結果が明確だから大きな反対は無かったよ。

Q. サイト全体にAdobe SiteCatalystを導入しているんですか?

A. リードジェネレーション関連ページにのみAdobe SiteCatalystを導入している。ターゲティングするページだけ、さらにTest&Targetが入っている。その他の一般ページはGoogle Analyticsで普通に解析している。

 なるほど、目的が明確なので、導入も最低限度で済むのだろう。

 「とにかく全体に導入しておけば何かが分かるだろう」という発想ではない。導入対象を絞り、浮いたコストで色々なツールを活用し、より深い分析やターゲティングを可能にしたのだ。

まとめ

 最後に、

  • 常にセグメントすべし(全体の数字を見ても意味がない)
  • 結果のレポートを眺めてるのではなく、(改善アクションにつながる)ヒントを得られるよう分析すること
  • 志は大きく、ただし実装は少しずつ

 という3つのヒントが紹介された。

 エレストン氏は、2005年までカナダのエージェンシーでコンサルタントをしていたという。専門性を高めてからインハウスの担当者に転身し、ツールやコンサルタントなど外部のリソースを活用しつつ内部での調整や推進を行う、というキャリアパスに共感した。設計や実装、サポートだけで終わっていては、価値あるノウハウは溜まらない。日本でもこういうスタイルが今後増えていくのではないだろうか。

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この記事の著者

清水 誠(シミズ マコト)

Webアナリスト/改善リーダー。

1995~2004年まで凸版印刷・Scient・RazorfishにてWebコンサルティングやIA・UI設計に従事した後、事業会社側へ転身。UX/IAやデジタルマーケティングの導入による社内プロセス改善の推進と事例化を行っている。ウェブクルーでは開発・運用プロセスを改善し上場を支援、日本アムウェイでは印刷物のデジタルワークフローとCMS・PIMを導入、楽天では...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/04/13 15:06 https://markezine.jp/article/detail/13599

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