質疑応答
質疑応答では、次のようなやりとりが交わされた。
A. 解析やターゲティングを行わないと機会損失につながる、と学内で訴えただけ。結果が明確だから大きな反対は無かったよ。
A. リードジェネレーション関連ページにのみAdobe SiteCatalystを導入している。ターゲティングするページだけ、さらにTest&Targetが入っている。その他の一般ページはGoogle Analyticsで普通に解析している。
なるほど、目的が明確なので、導入も最低限度で済むのだろう。
「とにかく全体に導入しておけば何かが分かるだろう」という発想ではない。導入対象を絞り、浮いたコストで色々なツールを活用し、より深い分析やターゲティングを可能にしたのだ。
まとめ
最後に、
- 常にセグメントすべし(全体の数字を見ても意味がない)
 - 結果のレポートを眺めてるのではなく、(改善アクションにつながる)ヒントを得られるよう分析すること
 - 志は大きく、ただし実装は少しずつ
 
という3つのヒントが紹介された。
エレストン氏は、2005年までカナダのエージェンシーでコンサルタントをしていたという。専門性を高めてからインハウスの担当者に転身し、ツールやコンサルタントなど外部のリソースを活用しつつ内部での調整や推進を行う、というキャリアパスに共感した。設計や実装、サポートだけで終わっていては、価値あるノウハウは溜まらない。日本でもこういうスタイルが今後増えていくのではないだろうか。
