SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2011 Springレポート(AD)

Facebookとの親和性も◎
ソーシャルメディアとスマートフォンで加速する“動画マーケティング”最前線

 今年に入り、続々と発売されるスマートフォンやiPad2の話題とともに、バイラルされやすい動画コンテンツの重要性が、日本でも認められ始めたと感じている人も多いのではないか。そんな中、ベルサール神田で開かれたMarkeZine Day 2011 Spring。「マルチチャンネル/マルチデバイス時代の動画マーケティング」と題し、ブライトコーブ株式会社マーケティング&プロダクトマネジメント バイスプレジデント 須賀 正明 氏による講演が行われた。(バックナンバーはこちら)

伸び続けるオンライン動画のトラフィック

 須賀氏の「今、自社のWebサイトで1本以上の動画を使っている方は?」との問いに対して、会場の3分の1以上の人が手を挙げた。「昨年のMarkeZine Dayでは、挙手された方は会場の4分の1ほどに過ぎなかった。やはり、この結果からも、動画マーケティングが浸透してきていることを感じる」。

ブライトコーブ株式会社
マーケティング&プロダクトマネジメント バイスプレジデント
須賀正明 氏
ブライトコーブ株式会社マーケティング&プロダクトマネジメント バイスプレジデント 須賀正明 氏

 ブライトコーブ社は、動画配信サービスをクラウドで提供しているテクノロジーカンパニーだ。ワールドワイドで2,700社以上の導入実績を持ち、月間ユニークビジター数は、1億3,500万人を誇る。「2006年に、YouTubeがGoogleに買収された辺りから、動画のトラフィックは伸び続けているが、2010年には、インターネットトラフィック全体の50%以上を占めるようになった」。(須賀氏)

 動画といえばYouTubeのイメージが強いかもしれないが、実際は、全体の45%が一般企業によるWebサイトやECサイトのマーケティング利用で占められている。このグラフは最近よく耳にする「企業サイトのメディア化」という言葉を裏付けている、と須賀氏は語る。

 米国のフォレスター リサーチ社による調査では、「動画がある場合、検索結果の最初のページに登場する確率が53倍高くなる」という結果が出ているそうだ。つまり、サイト内に動画を入れると、SEO効果があり、トラフィックの上昇も期待できるということ。その理由について、「動画は非常に情報量が多い。“ユーザーが求めている情報を提供する”という検索エンジンの使命にマッチするからではないか」と、須賀氏は分析する。

 ユーザーの共感を得られた動画は、ユーザー自らの手によって、拡散されることも多く、サイトへの非リンク数が上がることも、要因のひとつとして、挙げられるのかもしれない。

講演資料より掲載(以下、同)
講演資料より掲載(以下、同)

動画の消費が拡大する2つの理由とは

ソーシャルメディアの普及

 須賀氏のよると動画へのリファラーとして非常に伸びてきているのがソーシャルメディアだという。動画はバイラルしやすいメディアとしてクチコミが広がりやすく、ソーシャルメディアとの親和性が高い。実際、動画へのリファラー元として、FacebookはGoogleに次ぐ第2位へと成長してきているという。

 動画の近くにはたいていTwitterやFacebookでシェアするためのボタンが設置してあり、バイラルが起こりやすい。「動画を見て終わりではなく、自社サイトに帰ってくるのがポイントだ」。(須賀氏)

スマートフォン市場の拡大

 Quantcast社のリサーチデータによると、2013年には現在の66倍の動画がスマートフォンで視聴される、という。「スマートフォンが従来型の携帯電話と最も異なる点のひとつとして、“動画を見やすいこと”が挙げられる」と、須賀氏は語る。

 言うまでもなく、国内市場でもスマートフォンのシェアはどんどん拡大の一途を辿っている。昨年には約600万台だったスマートフォンの販売数が、今年は1500万台を超えると推定されており、さらに、来年には、従来型の携帯電話(非スマートフォンデバイス)のシェアと、ほぼ同数になることが予測されている。一般ユーザーに普及するまで、もう時間は残されていないようだ。

 

 「ソーシャルメディアを介した、動画の拡散」と「スマートフォンの普及による動画接触機会の増加」という、動画マーケティングを取り巻く2つの時代背景が相互作用して、その重要性が高まっているのである。

次のページ
企業サイトで動画配信を行う際の3つの課題

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2011 Springレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2011/07/11 20:36 https://markezine.jp/article/detail/13607

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング