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デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

ターゲットインサイトを追求したインセンティブで話題拡散を誘引 ― 「旅比較ねっと」 よくばり女子旅キャンペーン


認知拡大キャンペーン3つのポイント

 認知拡大を目的とした、このキャンペーンのポイントは3つあります。

(1)話題性: ターゲットインサイトを追求したインセンティブ

 「イケメン」「グルメ」「美容」など、20代女子に関心の深いテーマを深堀。ターゲットに響き、かつ「非日常」を体験できる旅行プランを設計しました。また、テレビドラマなどで女性に人気が高かった「イケメン執事」のリムジン送迎というインセンティブを用意することで、話題性を追求しました。

(2)参加性: ターゲットと親和性の高いキャンペーン応募方法

 キャンペーンは「旅女子診断」に回答することで応募できる仕組みにしました。「旅女子診断」とは、旅のシチュエーションごとに出題される心理テストに答えると、自分の隠れた内面と、オススメの旅行地、宿泊プランが結果として表示されるというものです。

 キャンペーンの応募方法を、20代女性が好む「心理テスト」とすることで参加を促すことを狙いました。診断結果とともに、宿泊プランが表示されることで、「旅比較ねっと」の疑似体験にも繋がります。

(3)拡散性:ツイート数に応じた、段階的なインセンティブの公開

 このキャンペーンの目玉コンテンツでもある「イケメン執事」の8名のうち、4名はシークレット執事となっており、Twitterでツイートされた総数に応じて段階的に正体が明かされる仕組みとしました。共同購入型クーポンのように、ユーザーが主体的に口コミを拡散させることで、インセンティブを得られる設計です。

 結果、特設サイトには1週間で10万人が来訪。キャンペーンの事後調査では、ターゲットである20代女性における「旅比較ねっと」の認知率も向上し、「よくばり女子旅キャンペーン」が認知向上に貢献したことが読み取れます。

 今回のキャンペーンは、ターゲットを絞り込み、彼女らのインサイトを追求したコンテンツとコミュニケーションプランを設計することで、効率的にターゲットに響くキャンペーンを実現した例といえるでしょう。

 次回も、デジタルマーケティングの最新事例をご紹介します。

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この記事の著者

鳥潟 幸志(ビルコム株式会社)(トリガタ コウジ (ビルコムカブシキガイシャ))

ビルコム株式会社 取締役兼COO。

1979年生まれ。
2003年 ビルコム株式会社創業メンバーとして参画。
2005年 ビルコム取締役兼COOに就任。以来、株式会社ユニクロ、協和発酵キリン株式会社、クラシエフーズ株式会社、株式会社BRIDGESTONE、Facebook, Inc.など国内外大手ク...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/08/23 16:39 https://markezine.jp/article/detail/14158

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