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デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

ゼロからソーシャルメディアを立ち上げる!
ユーザー定着までのソーシャルメディア構築~運営の舞台裏レポート! ─ インタラクティブ会議室

ソーシャルメディアを立ち上げる際に大切なポイント

 物延:ここから、ソーシャルメディアを立ち上げる際に最も大事なポイントは何か? ということをテーマにディスカッションしたいのですが、まずは、FUKULOGさんとして重要だと思うことは何でしょうか。

 鈴木一番大切なのは、誰かのアクションに対してリアクションがしやすいということだと思います。やはり、誰かに反応してもらうことは純粋にうれしいのでモチベーションにつながります。逆に反応がないと嫌になってしまう。自分の服を見てもらいたくて投稿しているのに「Cool」も「コメント」も無いと、つまらなくてすぐ辞めちゃいます。どんなソーシャルにしても人と人が評価しあってて繋がってるっていうのが見える、感じられる仕組みっていうのは大事かなと思います。

 物延:ソーシャルメディアを使っている喜びを、いかに創出するかが大切ということですね。カヤックさんもソーシャルメディア企画のお仕事をたくさんされてると思うんですけど、最も大事にされていることは何でしょうか。

 武田:開発視点ではありますが、様々なクライアントからソーシャルメディアの立ち上げを受託することが多いです。クライアントが最初に考えている機能を、最初からすべて実装しないことにしています。α版β版の状態でまずは公開して、どんな機能が本当に必要なのか動向を見ながら改良していくということが重要です。アプリもそうなんですけど、機能をMAXに用意しても、ユーザーがまだ定着していないところでは何が必要な機能なのかが見極められないだろうと。それより、ある程度ユーザーが集まるまで機能を絞って運用して、そこから改良点を洗い出すように心がけています。

 物延:ユーザーと一緒にメディアを育てる感覚ですよね。ユーザーの動きを見ないと、いくら考えても答えは出ないですよね。FUKULOGで、もともと実装していたのに、いざ公開してみると意外に使われなかった機能とかってありますか。

 鈴木:FUKULOGでは個人間のメッセージ機能は使われませんでした。

 物延:そうなんですね。それは興味深いですね。Facebookだとメールの代わりに機能するほど頻繁に使われてますが。

 鈴木:そうですよね、多分これはFUKULOG独特のメディア特性によるものです。FUKULOGは自分の着ている服を見せるソーシャルメディアなので匿名性が高いのだと思います。匿名が前提なので、まったく知らない人にメッセージをする必要はないのだと思います。

リアルタイムコミュニケーションツール、スマートフォン版Facebookアプリの可能性

 物延:なるほど。では、FUKULOGさんカヤックさん、それぞれ今後取り組もうと思っていることについてお聞きしたいのですが。

 鈴木:今後はリアルとの連動が進むだろうなと思っています。服を買う際に悩んでいるときに、誰かに質問できるとかレコメンドされることにソーシャルメディアが機能するようになると面白いなと。例えば、初めて原宿に来たときに、どこのお店行けばいいのかを誰かがナビゲーションしてくれるといったようなことです。

 物延:街場とソーシャルメディアがつながって、もっとリアルタイムにコミュニケーションする時代になれば、服を選ぶ際にソーシャルメディアを活用するようになるかもしれないですね。カヤックさんは、今後に向けて取り組まれてることはありますか?

 武田:Facebookアプリで、今年はPC版ではなく、スマホ版が確実に盛り上がるだろうと思っています。Facebookをスマートフォンで 活用することは当たり前の時代ですので、アプリはスマホ版が中心になるだろうと。スマホ版でもいろいろ出来るほうが望ましいということで、今年はスマホ版に注力するという動きはあります。

 物延:スマートフォンでアプリをつくるとなると、iPhone版Android版をどのように対応しようかということが議論になると思います。そうではなく、スマホ版のFacebookアプリを作ってiPhone、Androidどちらでも楽しめるようにするというのは、トレンドになりそうですね。

 武田:実際にHTML5で作られたFacebookアプリはいくつかあるんですが、数としてはまだ少ないんです。海外のHTML5の取り組みっていうのはスマートフォンが出てから賑わってはいますが、今後増えてくる可能性は大きいですね。Facebookの課金も本格的になりますし。

 物延:なるほど、今後というか、すぐに盛り上がりそうですよね。では、今度は、FUKULOGスマートフォン版Facebookアプリを作るということで、上手くまとまりました(笑)ありがとうございました。

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株式会社スパイスボックス(カブシキカイシャスパイスボックス)

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MarkeZine(マーケジン)
2012/02/06 12:00 https://markezine.jp/article/detail/15103

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