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営業主導で進む、フジテレビ無料動画サイト「見参楽」
「お台場寄席」が示す、ネットと地上波人気番組の違い

2012/02/13 08:00

 テレビ業界のネット活用最新動向をお届けします。第1回はフジテレビさんが登場。2011年4月、オリジナル映像を無料で配信するコミュニティサイト「見参楽(みさんが!)」を開設しました。初年度のビジネス目標は達成の見込み、2年目にあたる2012年は、さらなるコンテンツの拡充に注力していくとのことです。

iTunesでも配信、ランキングを介して人気を集める

 「見参楽」は現在、PC、モバイル(docomoのみ)、スマートフォンブラウザのほか、iTunes(iPhone、iPod touch、iPad)で配信している。開始当初は5タイトルほどだったコンテンツを1年で倍以上に拡充し、現在の総視聴数は月間500万ビデオビュー。2年目を迎えるにあたり弾みをつけている。

オリジナル動画を無料で配信する「見参楽(みさんが!)」
http://misanga.fujitv.co.jp/

 見参楽の「参」には、参加するという意味を込めており、実際に視聴者からの投稿内容を番組に反映させるなどの取り組みを進めている。この事業の責任者であるクリエイティブ事業営業部 渉外統括担当部長の奥津信弘氏は、「Webならではの双方向性を生かして、コンテンツに視聴者がより参加できるようにしたい」と語る。

 見参楽の前身は「フジポッド」という音声コンテンツ配信サービスだ。2006年にスタートしたこのサービスは、Apple社からの打診もあり実現したもので、専用サイトのほかにiTunesを介してPCやiPodにダウンロードする仕組み。利用者は無料でアクセスでき、専用サイトには広告を掲載するモデルを取っていた。

視聴環境の普及に伴い音声コンテンツから動画コンテンツ中心へ

株式会社フジテレビジョン
クリエイティブ事業局
クリエイティブ事業推進センター
クリエイティブ事業営業部
渉外統括担当部長 奥津信弘氏

 視聴デバイスの普及に伴い、2009年に初めて動画番組を制作。「その頃、寄席のコンテンツ『お台場寄席』(音声版)が特に好調で、月100万ダウンロードに伸長していました。広告主の満足度も高かったことから、ここが力を入れるタイミングだと考え、2010年にかけて落語動画番組の試行配信を行い、動画の無料配信をサービスのメインに据えたのです」(奥津氏)。すると、動画版の視聴数は8ヶ月累計で450万ビデオビューに。サイトへのアクセス数は右肩上がりに増加し、広告主の関心も高まっていった。

 こうした経緯を受け、オリジナル動画コンテンツならではの可能性を追求し、かつ本格的な広告ビジネスモデルを志向しようと満を持してオープンしたのが「見参楽」である。「お台場寄席 DOUGA」を筆頭に、韓国料理を題材にしたクッキングバラエティ「K-COOK」、中古車買取店舗を舞台にしたドラマ「サムズアップ!」など、幅広いコンテンツを有している。

 テレビで馴染みのあるメジャーな俳優やアナウンサーを多く起用しており、フジテレビのコンテンツとしての意気込みが窺える。iTunesでも引き続きダウンロードできるので、ビデオポッドキャスティングのランキングで上位になると一気に注目が集まり、視聴数が増えるという。なかでも「お台場寄席」は人気が高く、昨年のiTunesベストビデオにも選出された。

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