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同じサイトでも、あなたとわたしでは見ているものが違う
次世代のパーソナライゼーションを実現するアドビ「CQ」

2012/04/12 22:00

 同じサイトを見ていても、あなたとわたしでは見ているコンテンツが違う。パーソナライゼーションを推し進めるとそんな時代がやってくるかもしれません。ここでは「Adobe Digital Marketing Summit」で新バージョンが発表されたウェブ体験を管理するシステム「CQ」を紹介します。

ドラッグ&ドロップで簡単コンテンツ作成、PCから各種モバイルにも対応

 2010年、アドビ システムズがスイスのデイ・ソフトウェア(Day Software)を買収したことによって「CQ」が製品ラインナップに加わった。CQは、「コンテンツ管理(Content Management System:CMS)」ではなく、「ウェブ・エクスペリエンス管理(Web Experience Management:WEM)」と位置付けられている。その理由は、サイトを訪れる人によって表示するコンテンツを動的に変化させることで、「ウェブ体験」を変えることができるからだ。

 最新版「CQ 5.5」は多様な側面を持った製品である。サミット初日に行われたキーノートでのデモンストレーションをもとに説明していこう。以下の画面はアウトドア製品を扱う架空のオンラインショップのページ作成画面である。CQは、写真などの要素をドラッグ&ドロップするだけで簡単にウェブページを作成することができる。ここでは、雪のなかをトレッキングしている人の写真が表示されている。

 しかし、サイトを訪れた人が暖かい地域からアクセスしているとき、もしかしたら別のアウトドアスポーツを望んでいるかもしれない。そんなとき、CQは別のコンテンツを自動的に表示する。そのカギとなるのが下の画面の左側に表示されている部分。ここには、このコンテンツを表示する人の性別や年齢、注文履歴、服や靴のサイズ、ソーシャルグラフ、ライフタイム・バリュー、注文履歴、ブラウザなどのアクセス環境、さらにはアクセスしている地域などを登録することができる。この想定顧客像に合わせてウェブ体験を最適化するのだ。

 これはPC向けのウェブページだが、スマートフォン、携帯電話、タブレットなどの各種端末に合わせて、簡単な手順で同じコンテンツを最適化して配信することもできる。これを実現するために、CQは、画像、動画、テキストなどのアセットをレポジトリでまとめて管理するしくみ「DAM(Digital Asset Management )」を持っている。また、クリエイティブツール群「CS」との連携によって、画像を修正し保存するとそのままアップロードされるといった利便性も備えている。

 そしてウェブページの背後では、Adobe Digital Marketing Suiteの解析ツール、Scene7、Search&Promote、SiteCatalyst、Test&Tagetが詳細なトラッキング、コンテンツ最適化を行っている。こうしたツールがシームレスに連携することによって、業務の煩雑さを軽減する。

「Discover 3」が、サイト訪問者の行動パターンをヴィジュアル化

 今回のサミットでは、Digital Marketing Suiteに含まれる「Discover」の最新バージョンも発表された。「Discover」は、サイト上で人々がどのように移動しているかをヴィジュアル化し、行動パターン、フロー分析を行うツール。

 キャンペーンを実施したら、マーケティングチャネルを選んでデータを分析し、メールやソーシャルメディアなど、どのチャネルから恩恵を受けているかを分析する。上の画面は、25~30歳の女性というセグメント(左側)がキャンペーンにどう反応しているかを示しており、それを中年男性のデータ(右側)と比較しているところ。インタラクションがセグメントやマーケティングチャネルでどのように違うかを明らかにすることで、CQのようなシステムの意味が増してくる。

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