YouTubeとの違いはセキュリティとサイト外へ逃さない点
次に、導入に対して比較検討したサービスについて聞いたところ、社内の声として挙ったのは、YouTubeと何が違うのかという声だという。
「Brightcove Video Cloud以外にも、動画配信プラットフォームはいくつか存在しますがYouTubeとの比較に最も時間を割きました。もちろん、YouTubeを利用してサイト内へ動画を組み込むなどの対応もとれますが、サイト外へユーザーを逃してしまうことにもなりかねません。また、Brightcove Video Cloudはセキュリティ面でも信頼がおけ、コスト的にも価値あると判断して採用を決定しました」(河原氏)
Brightcove Video Cloudは、日本国内の大手企業でも既に利用されている。そういった、他社での利用が進んでいるという点も採用のポイントとなったようだ。
想定通りの使い勝手のよさに加え、作業負荷軽減にも貢献
現在はまだ、本格的な活用をはじめる前の準備段階のため数字としての目標はないそうだが、河原氏はBrightcove Video Cloudの導入後の印象について次のように語っている。「動画をマーケティングに活用するために環境整備が必要でしたが、Brightcove Video Cloudはユーザー視点で設計されており、構造も分かりやすく使い勝手がよかったです」
作業を担当している広報宣伝部 海外宣伝グループの森俊江氏も「シンプルな設計のため、把握しやすく管理が容易です」と同意している。
グローバルサイトを中心として各国サイトとの連携を図る
SEIKO TVで商品動画を見た際に簡単に各国のサイトへ誘導できる仕掛けがほしい、サイトのデザインと動画をもっと馴染むようにしたいなど、より動画を有効活用するための課題も見えている。
今後の展開について河原氏は「動画を活用したい、動画をまとめて見せたいという目的がまずあり、それをグローバルサイトで展開していきたいという所からスタートしていますが、動画はソーシャル展開に不可欠であり、SNSとどう連動させるのかはこれからの課題。専用のYouTubeアカウントに動画をアップすることも継続しつつBrightcove Video Cloudを利用し、グローバルサイトを中心として各国サイトとの連動を図っていきたいです」と語る。グローバル化が進む中で、積極的に動画活用に取り組むセイコーウオッチの動向から目が離せない。