新しい時代のリレーションシップマーケティング
「New School Marketing」のコンセプトは、ジェネラル・セッションの最後を締め括ったヘザー・ブランク氏のセッションにおいて具体的な形で紹介された。
ブランク氏はResponsys社のStrategic Serviceを統括するVice Presidentであり、数多くのクライアント企業のコミュニケーション戦略を成功に導いている。ブランク氏が提示したのはどこにでもいる、でも一人の個人として名前と顔を持つメリッサのストーリーである。
メリッサのストーリー
- ある日、メリッサはスマートフォンでPinterestをチェックし好きなデザインの靴を見つけ、pinしておく。
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- メリッサは後から自宅のiPadで商品のページを確認して(それはJAXON'Sというショップのサイトだった)オーダーする。商品の受け取りは勤務先にも近い店頭でのピックアップを選択。
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- 靴を受け取りに訪れたJAXON'Sの店頭で、店員から新入荷のパンツを見せられた。とても気に入ったのでこちらも購入。裾直しが出来上がったらモバイルメールで知らせてもらうことにする。
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- メリッサが自宅のPCでメールをチェックしていたら、靴とパンツのEレシートがメールで届く。そのメールには購入したパンツに似合うシャツやベストも紹介されている。「JAXON'Sの最新商品情報をお知らせするEメールを受信しませんか?」というメッセージもあって、MelissaはJAXON'Sのメールサービスに登録することにした。
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- パンツの裾上げが出来上がったというお知らせメールをスマートフォンで受け取る。こちらを引き取りに再度店頭を訪れた。
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- 登録したメールサービスのメールをスマートフォンで受信する。メールは「Personal Stylist」と題されていて、メリッサの購入した靴との組み合わせでボトム、トップス、アクセサリーまでが紹介されている。スマートフォンで見やすく楽しい仕掛けがしてあってついついつい見てしまう。(そのメールは横にスクロールするようにできていて、横にスクロールしていくと次々とコーディネートが見れる。)
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- 1週間後、メリッサがお気に入りのファッション関連のblogを読んでいると、そこにJAXON'Sのディスプレイ広告が掲載されている。先日買ったばかりのパンツによく合うシャツを見つける。
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- メリッサは自分の好みにぴったりのJAXON’SをFacebookとPinterestでフォローする。登録者限定のクーポンやセール情報を先行して届けてくれるFacebookのアプリにも登録する
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- メリッサにJAXON'Sからの新製品メールが届く。この間購入した靴やパンツ、大好きなデザイナーに近いテイストの好みのデザインが多く、最近始めたヨガにぴったりのスポーツウェアも紹介されていた。いくつもlikeボタンをクリックし、Pinterestでもpinしておく。