ソーシャルインフルエンス 戦略PR×ソーシャルメディアの設計図
ブルーカレント・ジャパン代表 本田哲也氏と、トライバルメディアハウス代表 池田紀行氏。「戦略PR」と「ソーシャルメディアマーケティング」とそれぞれ異なる専門領域を持つふたりが、都内の居酒屋で課題をぶつけ合うことで生まれたという本書。次々と現れるマーケティングトレンドへの過大な期待と安易な批判が交錯する現在、ふたりと同じ問題意識を感じている人も多いのではないでしょうか。
ソーシャルメディアが広く浸透し始めた一方で「広告が効かない」とい危機意識が高まっていく。貪欲に新しいサービスや手法を取り入れて、ソーシャルメディアマーケティングや戦略PRに取り組んできたけれど、実際にはなかなか成果に結びつかない。あるいは、一過性のものに終わってしまう。それは、なぜなのか。何か本質を見誤っていないか。
本田氏と池田氏は、それぞれの領域の課題と可能性を整理しながら、さらに互いを連携させることで「新しい影響力=ソーシャルインフルエンス」を生み出すには何が必要なのかを考察していきます。こう書くと簡単に思えますが、これは本当の力仕事です。読み進めながら、その過程を一緒に通過していくことで、自分の仕事に対する疑問を見つめなおす準備ができるのかもしれません。
巻末には、共著者ふたりと高広伯彦氏との鼎談も掲載。この本音トークも見逃せないおもしろさです。