SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

刺さらなければ広告じゃない! WebマーケッターのためのDirect Marketing講座

信頼関係作りはダイレクト・コミュニケーションから~結果の出るDRM戦略事例Ⅰ~


電通ワンダーマンの果たした役割

 このプロジェクトで、電通ワンダーマンは、2つのWebサイトを新規に立ち上げ、複数の既存サイトをリニューアルし、ウェルカムキットや会報誌も刷新させています。さらに、各種DMなどの制作、コンタクトセンターの業務コンサルティング、アンケート集計フローの再構築などを行いました。もちろん、それぞれを単独で制作するのであれば、制作専門の会社に発注をした方がコスト的には安くなるかもしれません。しかし、この事例ように複数のコミュニケーションツールを組み合わせ、有機的なフローとして確立することは非常に難しいことになると思います。

 今回の事例において、電通ワンダーマンが担当することによるクライアント企業のメリットは、次の2つになるでしょう。

 1. マーケティング戦略に基づいて、各メディア(ツール)とそのリンケージを最適化する
 2. ひとつひとつのアイテムのパワーではなく、トータルなフローの中で「結果の出る」システムを提案・構築・運営する

 そして、このプロジェクトにおける私たちの設定テーマが、「顧客とのダイレクト・コミュニケーション構築」であったことは言うまでもありません。その結果はどうだったのでしょうか?

 ここにひとつの数字があります。見込み顧客会員組織への登録数が、私たちがかかわった当初から2年後には、なんと3倍以上の数字で推移するようになったのです。そして、冒頭でも紹介したように、この会員組織の中から20%超の契約が確保できていたということは、評価に値する事実でしょう。そしてもうひとつ、何より私たちが誇りにしたいのは、リピーターが確実に育っているという事実です。商品そのもののクォリティの高さもさることながら、顧客と企業の関係を常に最良の状態に維持するために、電通ワンダーマンのDRMソリューションが大きな役割を果たしてきたと言えるのではないでしょうか。

 何だか、とても手前ミソのような気もするのですが、実際に「携帯電話サイトからの申し込みでマンションが売れた」というケースもあったそうで、顧客と企業の信頼関係もここまでくればすごいなと、筆者自らが感心してしまったものです。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
刺さらなければ広告じゃない! WebマーケッターのためのDirect Marketing講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

杉山 実(スギヤマ ミノル)

株式会社 電通ワンダーマン インタラクティブマーケティング部 シニアプロデューサー。Reader‘s Digestを皮切りに外資系代理店、大手出版社で広告制作とダイレクトマーケティング、企画・編集を担当。コンテンツビジネスのJVなどを多数手掛け、マーケティングとデジタル・ソリューションの間を行き来する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/08/23 14:24 https://markezine.jp/article/detail/1627

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング