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LINEマーケティング活用企業特集

593万人にリーチ!自社キャラクターがユーザーのコミュニケーションに入り込むスタンプ施策成功術【第3弾:ロッテ】

「スタンプは商品売上に貢献している」と認識

 スタンプの費用対効果の検証方法についてうかがったところ、「スタンプ提供時(2012年10月30日~11月26日)に、商品の売上が前年度比で増加した」と村尾氏は語る。

 「スタンプを提供開始して2週間くらい経ったところで、商品の売上数値が上がってきた 」(村尾氏)

 スタンプを提供開始して2週間くらい経った2012年11月14日時点のコンビニエンスストアの売上は前年度比116.7%、11月21日時点は111.5%。またスーパーマーケットの売上は、特売などの影響を鑑みる必要があるものの、10月29日時点で前年度比143.4%という結果を残した。

 「コンビニとスーパーの双方の売上に大きな数値の変動がある。そして12月を過ぎると、前年並みに売上の数値が戻った。なので、スタンプをダウンロードできる期間においては、商品の売上に貢献したと社内では認識している」(村尾氏)

 コアラのマーチの購買層のメインは30~40代の主婦層である。LINEのスタンプ提供により、その購買層が大きく変化したというデータはないものの「LINEの主なユーザーである10~20代の購買層にブランドを再認知させた可能性はあると思う」とも村尾氏は語る。

テレビCMよりも低予算で、LINEは売上への効果が出る

 今回の施策の費用対効果についてうかがった。

 「テレビCMを全国区で実施すると数億円という費用がかかる。この施策にかかった金額を大きいとみるか、小さいとみるかは、企業によって異なると思うが、弊社ではテレビCMの予算に比べるとかなりの低予算で実施できた施策で、かつ売上への効果が出ているというところで評価は高い

 今回のLINEの施策はいわばチャレンジの要素が強かったこともあり、小売店や流通へ、スタンプ配信期間の告知や施策に合わせた売り場づくりの要請、POPの設置などは一部にとどまる展開しか実施できなかったそうだ。

株式会社ロッテ 商品開発部 ノベルティ企画室 村尾雄一氏

 「前回LINEを利用して効果がでるとわかったので、次は新商品とキャラクター、そして現場もからめて、お客様へ訴求していきたい。お店とメーカーとLINEのユーザーが結び付くようなクロスマーケティング施策を行っていきたい」と村尾氏は展望を述べ、インタビューを締めくくった。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

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MarkeZine(マーケジン)
2013/02/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/17136

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