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FEATURE

「アドに頼らなくてもモノが売れるしくみをつくる、それがこれからのマーケティングじゃないかと思うんです」
マーケター必読の書を出版した、大元隆志氏インタビュー

これからはスーパージェネラリストの視点が重要になる

 「企業を動かすのは、人と情熱」。取材を進める中で、そのことを確信したという大元氏は、これから求められる人材について次のように語る。「たぶん、いまはスペシャリストの時代じゃないと思う。それよりも、スーパージェネラリスト、多方面にわたって全体を見ることができる人が大事なんじゃないかと。本書は、スーパージェネラリストを目指すためのヒントにもなると思う」。

 氏自身も、ブログ、ネットメディアへの寄稿、書籍の執筆、講演、ラジオやテレビへの出演など、着実に活動の幅を広げている。本業では、SDN(Software Defined Networking)の検証など最先端の技術を扱う環境に身を置きながら、ひとつの記事で200万を超えるページビューをたたき出すブロガーとして活躍できるのはなぜなのか。

 「よくどこで文章書く勉強したんですかと聞かれるんですが、僕はSEとして、通信キャリアに提案する設計書を書く仕事をやっていました。僕が出した設計書を最終的に見るのはお役所の人たち。なので、誤字脱字や“てにをは”だけでなく、わかりやすく書かれているかのチェックは非常に厳しかった。さらに、誰に向けて書いているのかというのを叩き込まれました。たぶん普通のライターさんよりは厳しいトレーニングを受けたと思う。だから今につながっていると思うし、やってきたことは無駄になっていないんです」

 最近はラジオやテレビから声がかかることが多いという。文字数の制限なく好きなだけ書けるウェブ媒体と違って、テレビやラジオでは決められた時間のなかで要点をしぼって説明しなければならない。今後はそうしたスキルを高めて、マスメディアを通じてより多くの人たちに伝えていきたいという。

 「僕はひとつ夢があるんです。この本で取り上げた人たちと同じかもしれないんですが、SIer業界というもののイメージを変えたいと思っている。SIerというのは、受託だけやっていればいい、コンセプトを提案するのはコンサルタントというイメージがIT業界にある。しかし、SIerはつくる力があるので、コンセプトから実装までできればお客さんにとってもメリットがあると思う」

 メディアへの露出も、その夢へ近づくための活動のひとつだという。業界でささやかれる「SE35歳定年説」を覆し、新たなキャリアパスをつくるためにも、会社を辞めずに活動を続けていきたいと語る。その情熱と限りない向上心に圧倒されるとともに、現在起きている変化を知りたいと考えている一人でも多くの人たちに、本書を手に取ってもらいたいと感じたインタビューだった。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2013/08/30 11:00 https://markezine.jp/article/detail/18358

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