オプトとWistron Information Technology&Services Corp.(以下、Wistron ITS)は、日本およびASEAN地域で運用型ネット広告のBPO事業を展開する会社を共同設立することで合意した。現段階では会社名は未定、2013年10月設立予定、出資比率はオプトが51%、Wistron ITSが49%である。
運用型ネット広告とは、アドテクノロジーを活用したプラットフォームにより、広告の最適化を自動的にもしくは即時的に支援するような広告手法のこと。検索連動広告、アドエクスチェンジ/SSP/DSPなどが典型例である。また一部のアドネットワークもこれに含まれる。またBPOとは、自社の業務プロセスの一部を継続的に外部の専門的な企業に委託すること。
日本のネット広告市場における運用型ネット広告の市場シェアは2012年度には58.3%(前年比8.1%増)となり、2016年度には69.9%まで拡大すると予測されている(ミック経済研究所調べ)。そして、運用型ネット広告の成果向上には、高度なスキルやノウハウを持ったスタッフによる運用が必須とされる。このような背景から、同社は今回の取り組みに至った。2016年の目標売上は25億円を目指す。
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