ゲームのプロモーションはゲームで「アプリtoアプリ」が基本
――アイモバイルは、PC向けとスマートフォン向け、ふたつのアドネットワークを運営しています。ウェブとアプリの違いについてお聞きしたいのですが。
古澤:まず、広告主が違います。ウェブではゲームの広告主はほとんどいないと言っていい状態でした。PCのオンラインゲームはありましたが、一般のECの広告主が多い。一方、スマホのアプリではゲームの広告主が多いし、予算も多い。ゲームアプリの広告主はソーシャルゲームの広告主が多いのです。
――ゲームでゲームのプロモーションをするのが一番効果的と考えられているのですね。
古澤:そうです。ゲームの広告主は配信面としてゲーム、かつアプリを選ぶことが多い。「アプリtoアプリ」と呼ぶんですけど。主もアプリ、メディアもアプリ。
吉田:ゲームのなかでもソーシャルゲームの広告主は、大きい予算を持っていて、カジュアルゲームと呼ばれる簡単なゲームを配信面として選ぶことが多いですね。電車でゲームをやってる人を見ると気になって見ちゃうんですけど。LINE系のゲームはどんなユーザー層でも多いので広まっているなと感じますね。
――2013年4-6月期のLINEの業績内訳を見ても、スタンプよりもゲーム課金のほうが大きい。やはりゲームの収益性の高さというのを感じます。
古澤:その収益性をさらに高めるのが、「アイコン広告」なんです。アイコン広告は小さなアイコンの形をした広告で、既存の広告枠とは別枠で掲載するため、現在の広告収益にプラスアルファが見込める点がアプリ開発者にとっては大きな魅力となっています。最大で350%もの収益アップが見込めます。8月にゲーム開発者の方々に向けて開催したイベントでも、アイコン広告は高い関心を集めました。(同イベントのレポート記事はこちらから)
ゲームアプリは世の中を映す鏡のような存在
――「パズル&ドラゴンズ」や「艦隊これくしょん」など、まったく異なるタイプのゲームが大ヒットしていますが、ヒット作が生まれる条件というのはあるのでしょうか。
鎌田:それがわかったら、いますぐにでもつくりたい(笑)
古澤:瞬間的に儲けるんだったら、そのとき流行っているものをとりあげるという手もありますね。今なら「進撃の巨人」とか。「倍返し」というアプリもあります。
吉田:「あまちゃん」もしかり。「じぇじぇ」というだけのアプリもあります(笑)
安藤:最近では「Cookie Clicker」もありますね。大きいクッキーをクリックするとクッキーが焼けて枚数が増えていく。そのクッキーで買い物をすることができるし、買ったものでクッキーの生産がさらに上がっていく。
安藤:ニコニコ動画では、最近ユーザーがUnityを使い始めているんです。たとえば、初音ミクが歌ったり踊ったりするデータをUnityに持ってきてゲームをつくる。ゲームそのものよりも、ニコニコ動画で人気のユーザーがつくったことでヒットする。単純な同じようなゲームでも何十万ダウンロード、数千万ダウンロードという差がある。今そういう現象も起きているんです。
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