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「答えは社内ではなくお茶の間にある」オープンイノベーションで挑む、房総半島ビッグプロジェクトの狙い

 車の買取・販売事業を展開するガリバーインターナショナル(以下、ガリバー)は、平成26年秋に房総半島にオープンする大型商業施設に、約3000平米のスペースをリースした。主に車の販売を行う予定だが、そのスペースの使い方をいま、ゼロベースで企画しているのだという。その企画会議に参加するのは、日本中…いや世界中の生活者。生活者の知恵を集め新しい試みにチャレンジする北島さんと、その取り組みを支援するサービス『Blabo!(ブラボ!)』を運営する坂田さんに、その醍醐味を伺った。

株式会社Blabo 代表取締役 坂田直樹さん(写真左)
株式会社ガリバーインターナショナル 
マーケティングチーム リーダー 北島昇さん(写真右)

生活者の声はプロジェクトを成功させるための秘密のレシピ

 押久保:Blabo!は企業のサービスや商品開発に、アイデアひとつで参加することができるWebサービスだと伺いました。マンションの内装や店舗サービスなど、実際に実現したアイデアもあるそうですね。

 坂田さん: Blabo!は企業の企画会議をオープンにし、誰でも商品やサービス開発に参加できるオープンンイノベーションを支援するサービスです。生活者の声を直接聞きモノづくりをしたい企業と、「私だったらこうするかな」というアイデアを持っている生活者をオンライン 上で結びつける仕組みです。2010年にリリースしてから三井不動産レジデンシャルがマンション開発に活用したり、アサヒビールが新しい商品開発を行ったり、様々なジャンルの共創を支援しています。

 押久保:なぜ、ガリバーはBlabo!を利用されようとしたのでしょうか。

 北島さん:ガリバーは、商流の半分をネットに依存しています。デジタル広告への投資が実は多いですが、一方でコンテンツ作りが弱いんです。以前、広報を担当していたときにメディア越しに生活者を意識するクセがついたのですが、そのときにBlabo!に出会いまして。生活者の意見やアイデアを活かせるサービスということで、面白さを感じました。

 坂田さん:ありがとうございます。ガリバーはBlabo!のシステムをいち早く導入してくださいました。若者がどうしたらクルマに乗りたくなるかなという動機を掘り下げ、サービス開発をしています。例えば「ペーパードライバーが思わず来たくなるお店」のアイデアを募集し、「教官のいるお店」を幕張にオープンしました。「もうペーパードライバー歴5年目なので、教官がいてくれたらうれしい。乗りたいクルマを試乗しながら、学べる」という生活者インサイトの詰まったアイデアを基にしています。この店舗がオープンしたときには参加したユーザーが大勢来店してくれました。

 北島さん:そうですね。Blabo!はアイデアを集める場であると同時に、人との出会いの場でもあると感じました。以前、東北の復興支援のため、車を1,000台東北に提供させていただきました(詳細)。すると、Blabo!上に「車も人も出せないけど、アイデアは出せる」という人が集まってきて、「車両に応援のメッセージを書いて送っては?」というアイデアが生まれたんです(参考)。そこで出会った方々は、いまもBlabo!を通して交流しています。

 押久保:アイデア集めを通じて、結果的に仲間が増えたわけですね。

 北島さん:でもね、私たちにとって何より嬉しいのは、アイデアが集まったことではなく、それによって目的を達成できたことです。Blabo!は生活者の声を集めるサービスですが、当社にとっては「プロジェクトを成功させるための秘密のレシピ集」と捉えています。

 押久保:秘密のレシピ集ですか!

 北島さん:そうです。社員が企画を作るとき、煮詰まると競合企業を参考にします。でもそうではなく、お茶の間からアイデアをお借りする感覚です。例えば運転が怖いという妊婦さんの声があり、それならば運転講習をお店で企画して来店していただくきっかけ作りのアイデアが生まれたり。社員だけの企画会議では生まれない発想が、お茶の間にはあるんです。

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