Songza ~気分に合わせたプレイリストのキュレーションが可能~

アメリカで生まれた新しいオンラインラジオサービスの中で特にユニークなのが「Songza」です。なぜならSongzaは、リスナーのその時の気分やその時に行っているアクティビティに最適な音楽をレコメンドしてくれるからです。
世界の音楽業界が注目するサービス分野に「パーソナライズド・ラジオ」があります。これはサービスが、独自の解析システムを使ってリスナー好きなアーティストやジャンルを分析し、その人に最も関心の高そうな音楽を自動でレコメンドしてくれることを指します。この分野は急速に成長しているのですが、音楽をベースにしたレコメンデーションに限られてしまい、リスナーがどんな場合にどんな気分で音楽を聴きたいかまでには、対応できていません。

Songzaでは、リスナーの気分や行動に最適なプレイリストをキュレーションして用意しています。「コンシェルジュ」という機能が一日の中でユーザーが行なっていると思われるアクティビティを表示してくれるので、毎回入力する手間もありません。たとえば、夜、会社から帰って走りに行く時には、「ワークアウト」というアクティビティをクリックするだけ。そうすると、すでに用意されているプレイリストが再生されるので、それに合わせて走るだけです。
プレイリストのキュレーションには、ミュージシャンや音楽ライター、専門家によって行われていますので、さまざまなジャンルの音楽や、自分の知らない音楽をプレイリストから楽しむことができるのも、魅力のひとつです。
Songzaはまた企業のマーケティングツールとしても利用があります。例えば日産はSongzaと組んで、運転手やドライブ中の家族向けに、日産ブランドのプレイリストをキュレーションして提供しました。アクティビティに特化しているSongzaならでこそ実現するターゲットへのリーチですね。
Songzaは現在月間アクティブユーザーが480万人以上までに成長しています。そして、Amazonや投資家などから600万ドル以上の資金を調達しています。