デベロッパーとメディアをつなぐApplis
現状、多くのトラフィックを集めて送客できる大きなレビューメディアはまだ少なく、無料掲載によってインストール数を稼ぐハードルは高いという課題がある。そのため、こうしたレビューメディアを通したノンインセンティブプロモーションを打つにあたり、多くの媒体に一度でアプローチできる「Applis」の活用は有効だ。
「Applisを活用していただく利点は、まず新規参入するアプリデベロッパーなどにとって、なかなか持つことのできない各メディアとの窓口が既にあることです。さらにアプリのPRポイントだけでなく、動画やソーシャル機能など30項目以上の登録フォーマットを用意しているので、それにしたがって記載することで、アプリのUSPを効率良くメディア側に明示できます」(小林氏)
メディアとのつながりをApplisで作り、まずは多くのメディアに取り上げてもらうことを狙い、その中で効果の高いメディアへ有料の記事広告出稿をするという流れは、インセンティブとノンインセンティブを組み合わせた費用対効果の高い施策と言えるだろう。
Applisをハブにしたエコシステムの形成
今後もApplisは、デベロッパーとレビューメディアの両方から要望をコンスタントに吸い取り、付随サービスを増やしていく予定だ。その中の1つが、2013年10月にローンチした「Apllis Market(アプリスマーケット)」である。これはアプリ開発から、デザイン、集客、収益化、効果測定まで、目的に合わせて様々な業者を選定できるサービスだ。
「Applisデベロッパーにアンケートをしたところ、アプリの開発から収益化、効果測定に至るまで、9割以上が外注利用を検討するという回答が得られました。このことから、自社内で全てのアプリのライフサイクルを完結できるデベロッパーは多くないということがうかがえます。一方で外注先となるソリューションサービスを提供する企業側からApplisのデベロッパーに対して、自社サービスをアピールしたいというご相談をいただく機会も多々あり、そのような要望に応える形でApplis Marketをローンチしました。今後もあらゆる面でデベロッパーやレビューメディアと連携を強めて、Applisをハブにしたエコシステムを構築し、アプリビジネスを循環できるプラットフォームを築いていきます」(小林氏)