制作過程で発生するジレンマ
とはいえ、企業がお金を使ってサービスをつくるとなると、つい自社の主張を前に出しがちです。担当者のセンスによるところなのですが、いきなり企業のメッセージを伝えられてもユーザーは引いてしまいます。
ここはひとつ、主張したい気持ちをぐっと我慢して、まずはユーザーが欲しいサービスにフォーカスして考えましょう。そこから、自社との結びつきを考えるという優先順位です。
コンセプトのつくりかた
次は、どのように発想していくかです。僕は、企業が提供するWebサービスに関しては、この3ステップで考えるのがよいと思います。
- まず、使ってくれる人を思い浮かべる
- 提供したい体験を考える。できれば一言で。
- どんなデバイス(PC、スマホ、タブレットなど)、どんな利用シチュエーションで使ってもらうかを具体的にする。
という流れです。
ダメなパターンは、
- 売りたいものを考える
- 売りたいものから発想した機能を考える
- 自分たちが使いやすいデバイスで考える
といった具合です。
後者のフローに陥っている企業は要注意。リリースしたとしても、ただそこにサービスがあるだけの状態になってしまう場合が多いでしょう。