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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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イベントレポート

データアナリティクスの成熟、Macy'sのオムニチャネル成功事例に見るマーケティングエコシステムの完成【eMetrics 2014レポート】

「ビジネス」と「データ」の優先順位を間違えるな

 初日のキーノートは、Googleのデジタルマーケティングエバンジェリストである、Avinash Kaushik氏のセッションで始まりました。氏は、毎年Googleが開催する Google アナリティクス サミットでもおなじみで、データ解析の講演者として非常に有名です。

GoogleのデジタルマーケティングエバンジェリストAvinash Kaushik 氏
GoogleのデジタルマーケティングエバンジェリストAvinash Kaushik氏

 セッション冒頭から強調していたのは「データ」と「ビジネス」の優先順位です。企業や解析に関わるメンバーが「データ」を最優先にしていないかという問いかけでした。企業は「ビジネス」に注力すべきであり、「データ」を追いかけることに注力しているのであれば、バランスを切り替える必要があるというのです。

「ビジネス」と「データ」の優先順位
「ビジネス」と「データ」の優先順位

 そんなの当たり前じゃないか、と思う人もいるかもしれません。しかし、デジタルマーケティングの現場は膨大な作業に追われています。タグの設置や管理、データの収集、再集計、レポーティングは非常に手間のかかる作業です。そして、マルチデバイス化、マルチスクリーン化が進むにつれて、レポートの作成やレポートから得た方策の検討の難易度は従来よりも上がっています。

ビジネス価値をもたらすアクティビティ
ビジネス価値をもたらすアクティビティ

 Kaushik氏は、タグの管理やレポーティングばかりに注力するのではなく、ビジネス価値の視点から、それらをいかにマーケティングに取り込むか、いかにマーケティングインサイトを発見していくかを、アナリティクス担当者が展開していくことを強く提案しました。

レポーティングに有効なビジュアライゼーションツール

 このセッションでは、社内や経営陣への分析結果の報告を助けてくれる、ありがたいビジュアライゼーションツールの紹介もありました。ビジネスをデータによってドライブするためには、わかりやすいレポート作成を迅速に行うことも重要な要素となります。

 そのひとつ、D3.jsは、データに基づく文書操作を可能にするJavaScriptのライブラリです。D3はHTMLやSVG、CSSを使ってデータを視覚化し、ブラウザに表示することができます。その表現は非常に多彩、基本的なグラフやバブル、地図表現だけでなく、StreamgraphChord DiagramSequences sunburst など、ユニークなビジュアラゼーションも可能です。

※編集部注: 「D3.js」に興味がある人は、MarkeZineの兄弟サイトCodeZineの記事「D3.jsを使ったデータビジュアライゼーション」をご覧ください。

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Macy'sのオムニチャネル成功事例

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この記事の著者

山田 輝明(ヤマダ テルアキ)

NRIネットコム株式会社 クラウドテクニカルセンター 副センター長 兼 営業DX推進担当

2009年にNRIネットコムに入社。デジタルマーケティング事業を立ち上げ、特にGoogleアナリティクス、デジタル広告に関するビジネス拡大に注力。2018年にNRIネットコムから一旦退出し、株式会社MeeCapを設立、スタートアッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/04/04 11:00 https://markezine.jp/article/detail/19578

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