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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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統括編集長インタビュー

「日本でもマーケティング自動化ソリューションの戦国時代がはじまった」ガートナージャパン 主席アナリスト川辺氏に訊く

今後の展開と課題

- 日本国内で今後MCCMの展開はどうなるでしょう?

川辺:日本で今後MCCMの認知が下がったりニーズがなくなるということは、まず考えられないと思います。グローバル規模でオンライン・オフラインに関わらずデジタル化がますます進展する以上、あらゆる対応にスピードが求められる。そうすると手作業では無理で自動化が求められます。マルチデバイス化の進展も追い風になります。

 今後はMCCMの普及が進むと長年言い続けてきたわけですが(笑)、ようやくそれが現実になろうとしている印象ですね。

 ベンダー側の視点でいうとマーケティング領域のサービスを1つにまとめて提供するスイート化が進むと思います。スイート化した方が単価も安く設定できます。競争が激しいのでSFA市場のsalesforce.comのような、一人勝ちの状況にはならないと思います。

 また、クラウド化もキーワードになるでしょうね。MCCMは歴史的に自社運用が主流です。顧客情報を取り扱うこともあってクラウドで提供されるソリューションは少なかったのですが、クラウドベンダーもユーザーの信頼を得てきているし、価格も安く設定できるので今後はクラウドが主流になっていくことが考えられます。

- 今後の課題についてはどうお考えですか?

川辺:最も大きな課題はユーザー側が使いこなせるかという点だと思います。ツールの導入は進むと思いますが、日本企業のマインドがそこについて行けるかどうか。Webやメール、スマートフォンとそれぞれ色々なアプローチをしているけれど、マルチチャネル下で顧客を中心に一貫したカスタマーエクスペリエンスを提供しようというマインドが無ければ、いくら高機能なツールを導入しても活用できないと思います。ユーザーが明確なビジョンを持って導入できるかどうかが鍵ですね。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/05/23 08:00 https://markezine.jp/article/detail/19930

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