米ARRISは日本を含む19か国、1万500人の消費者に調査を行い、エンターテインメント受容の変化を「ARRIS 2014 Consumer Entertainment Index」として発表した。
テレビ放送は依然として家庭のエンターテインメントの定番であり、世界的な浸透率は96%に達している。これにはマルチスクリーンとマルチルーム視聴も影響を与えている。テレビを見ている場所の1位はリビングルームだが、タブレットを持っている人の41%はベッドルームでも番組を視聴している。
消費者の60%はCMをスキップするために番組を録画している。また、41%はスマートフォン広告は邪魔だと感じているが、17%の人はこうした第二のデバイスを、見ている番組に出てくる商品を買うために利用している。
また、80%の消費者が「テレビを見すぎ」と認めており、1度にテレビドラマの複数話、あるいはそのシリーズ全体を見てしまうという。少なくとも1日に1回はこうした行為をしてしまう人は14%。
DVR(デジタルビデオレコーダー)を持っている人の62%が保存スペースを使い切ってしまったため録画番組を削除。しかしその28%はまだ見ていない番組だという。見ていない番組を削除した人の74%が、こうしたやりくりが家庭内のフラストレーションの原因になるとしている。
そのためか、64%の人がクラウドサービスを番組録画の保存場所として使いたいという意向を持っている。また、そうしたサービスに興味がある人の62%は、少し広告を見るだけで無料で保存できるストレージサービスに興味があると回答している。
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