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田舎者であまのじゃく~話題化するコンテンツ発想法~

“空気が読めるあまのじゃく” 850万回再生・220か国以上の閲覧、WebCM『雪道コワイ』を生んだ発想法


どうしたら“誰かに伝えたくなる”のか?

 さぁ、大まかに動画の方向性は決まりました。次に考えるべきは、その動画を見たユーザーがいかに“誰かに伝えたくなる”かどうか?

 そこで作用するのが2つの“驚き”です。

  1. 雪道の途中で、雪女が突然襲いかかってくる“驚き”
  2. 結果、それがCMだったという“驚き”

 自分が驚かされたら、今度は同じように別の誰かを驚かせたい。そんな心理が働き、ユーザーはシェアしてしまいます。

 シェアする時点でその動画は、ユーザーにとっての“驚かせる道具”=コンテンツになるのです。

 また“投稿動画風”という作りは制作費を抑えるという点もありますが、上記2つの“驚き”を際立たせるのが最大の目的でもありました。

計算通り!? 850万回再生のモンスターコンテンツに

 そんなこんなで制作されたAUTOWAYのWebCM『【閲覧注意】雪道コワイ』は、動画公開後すぐにTwitterやFacebookで話題に。

 そこから、国内のテレビ番組や様々なメディアで取り上げられ、話題はそのまま海を越え、米国「USA TODAY」や「The Huffington Post」、英「Independent」や「Daily Telegraph」を始めとした海外の主要なメディアで“怖すぎる日本のCM”として取り上げられ、結果的にAUTOWAYの名前は一躍世界的に有名に。

 動画は220か国以上で閲覧され、再生回数は850万回を突破するモンスターコンテンツとなりました。

 正直ここまで話題になるとは自分自身でも思っていませんでした(笑)。

 ここまで『雪道コワイ』の作り方について紹介いたしました。“話題化する”をゴールに、ユーザー目線でコンテンツ発想するとはどういうことなのか、なんとなくわかっていただけたけましたでしょうか。

 次回も手掛けたお仕事を紹介しつつ、企画の考え方について紹介していけたらと思います!

 それではみなさん!来月までSalut(サリュー)~♪(←カンヌかぶれ)

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この記事の著者

眞鍋 海里 (マナベカイリ)

BBDO J WEST コンテンツプランナー/インタラクティブプランナー

1982年 宮崎市生まれ。大学卒業後、タワーレコード、WEBプロダクションを経て、08年外資系広告代理店BBDO J WESTに入社。 ”人は広告なんて求めていない”という考えの元、【コンテンツ発想】にてコ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/08/06 09:24 https://markezine.jp/article/detail/20330

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