SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

「1日あたりのCM接触回数は約194回/純粋想起されるCMは約3割」2014年上半期のCMトレンド分析【デジタルハリウッド大学特別講義】


 デジタルハリウッド大学は、7月7日、CM総合研究所/CM DATABANKの増崎知世氏を講師に招き、特別授業を開催した。「CM好感度調査」のランキングをもとに、消費者マインドの変遷やCM好感要因の検証など、CMのオンエア効果を多角的に分析し、成功事例の紹介を交えた「2014年上半期のCMのトレンド」について講演した同授業をレポートする。

1日あたりのCM接触回数は約194回

 「“CMは時代の映し鏡”と言われるように、世の中を映し出すもの。今日は具体的なデータに基づいてCMの調査を行ってきた、CM総合研究所/CM DATABANKの増崎氏にお話していただきます」とモデレータ役のデジタルハリウッド大学 准教授の高橋光輝氏は語り、授業が始まった。

CM総合研究所/CM DATABANKは、1989年より東京キー5局(日テレ、テレ朝、TBS、フジテレビ、テレ東)から放送された全てのCMをデータベース化し、関東1都6県の一般男女3,000人(6歳以上)を対象に「CM好感度調査」を実施している。
専念視聴(テレビに向き合って、しっかり番組をみる)」と「ながら視聴(ご飯を食べながら、スマートフォンを操作しながらなど、何かをしながら視聴する)」の2パターンにテレビの見方は分けられる。

 「みなさんは普段テレビをみてますか?」と増崎氏は切り出し、まずはテレビ視聴の実態についての様々なデータを提示した。

 1日当たりのテレビ視聴時間は1人あたり、約5時間半。そのうち、「ながら視聴」時間は2時間46分で、テレビ視聴時間の半分以上の51%を占めている。そして、1日当たりのCMの接触回数は約194回。それほどテレビを日々見ている実感が筆者はないのだが、この数値は専業主婦や高齢者の方も含んだ全世代の平均データだという。

 「10~20代では、1日当たりのテレビ視聴時間は3時間半~4時間半というデータがあります。そのうち『ながら視聴』は約半分の1時間半~2時間という結果が出ています。昨今、『テレビは見られなくなった』と言われているものの、データをとってみると、テレビとの接触時間は、今と昔でそれほど変化していません」(増崎氏)

CMの総放送回数は1日で4,300回超

 次に、企業サイドからCMに関するデータが提示された。2013年度の総広告費は約6兆円。そのうち「テレビ」の広告費が占めるのは約3割の1兆8,000億円。そしてそのテレビに続くのが、「インターネット」(15.7%)、「新聞・雑誌」(14.5%)だ。

 「すでに新聞・雑誌の広告費をインターネットが上回っています。ここに時代の流れを感じとることができますね」と増崎氏。そして「1か月当たりの企業が放送しているCMの総数はどのくらいでしょうか?」と質問を投げかけた。

 東京キー5局だけの数字だが、1か月間のCM観測数は企業数にして約1,100社、商品(サービス)数は約2,800品、作品数は約4,300作品にものぼるという。そして、CMの総放送回数は、1か月で約13万回、1日に換算すると4,300回以上もオンエアされている。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
純粋想起されるCM作品は3割程度

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/07/17 15:55 https://markezine.jp/article/detail/20445

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング