意思決定層の仕事が変わる
── 理屈ではわかりますが、マネジメント側からすると自分の経験を元にアドバイスをしたくなるのが人情だと思います。
マネジメントに必要な考え方やスキルが変わってきていると捉えてみてはどうでしょう。ご存知のようにデジタル環境が浸透したことで、顧客の行動や反応が瞬時にわかる時代となり、ビジネスで勝ち残るためにはこれまで以上に迅速な意思決定が必要になっています。特にウェブビジネスではそうですよね。
このような環境化においては、これまでのような中央集権的なやり方ではついていけません。ユーザー/顧客と直接対峙している現場の従業員が率先してA/Bテストに取り組めるような環境を作り、その行動を評価・サポートしていくことが、マネジメント側の役割になってきているのではないでしょうか。
── 日本のおける今後の展開、およびパートナーとの協業をどのように考えていますか。
日本市場は、非常に多くのビジネスチャンスに溢れていると感じました。現状は日本市場に対してリサーチを行い、状況を整理し戦略を練っている段階。そのステップが完了次第、具体的に参入していきたいと考えてます。日本市場と欧米市場は違うとよく耳にしますが、今回の来日でその違いを痛感しました。欧米との大きな違いは、大手企業であればあるほど直接契約ではなく代理店契約を好む点ですね。
そのため、日本市場の中でビジネスを拡大していくためには、日本市場に詳しいパートナーが非常に重要だと考えています。あなたと会う機会をセッティングしてくれたイー・エージェンシーも、大切なパートナーの1つです。顔を合わせて直接話をすることで、イー・エージェンシーがデータ・ドリブンな会社であるということがよく理解できましたし、私たちが日本市場を理解するために惜しみないサポートをいただいていると感じます。このようなパートナーを今後も増やしていきたいと考えております。
── 最後に。今後の目標について教えてください。
私たちはデータ主導の意思決定がより一般化していけば、世界はさらによりよくなると考えています。グーグル、アマゾン、ネットフリックスのような企業が行っている、データ主導による意思決定をすべての企業ができるように支援していきたいですね。ユーザー/顧客に最高の体験を与えたいと願っている企業をサポートしていくことが私たちの使命です。