出口編:「ユーザーにどう語ってもらうか?」を設計する
入り口の設計ができたら、次は出口の設計です。
これはコンテンツの中身(企画部分)に関わってくることですが、簡単にいうと“そのコンテンツを見たユーザーが、どうコメントしてシェアしてくれるのか?”ということをしっかりコントロールすることです。
当たり前ですが、まず、シェアする動機がないとシェアしません。それでは、シェアする動機ってどんなことが考えられるんでしょうか?
FacebookやTwitterで自分の近況をアップする以外だと、大きくは下記の2つではないでしょうか?
- (そのコンテンツを)みんなにも見て欲しい。
- (そのコンテンツに対して)自分の意見が言いたい。
コンテンツを見たユーザーが自分の中だけで自己完結してしまうと、それはシェアされずに終わってしまいます。なので、上記2つのような“シェアする動機”がコンテンツに必要なってきます。
「雪道コワイ」「いきなりBAN」は、“びっくりしたから他の人もびっくりさせたい”という1が動機になっていて、「世界最速の新聞配達」なんかは、落差の激しいオチをつけることでの1と、“これ本当にやったの?”という2をプラスしています。
そして、入り口(タイトルとサムネイル)でユーザーが予想した中身の予想を超え“見事に裏切る”ことでさらにシェアする動機は増します。
「こんなコメントをつけてシェアしてもらいたいな~」というのを、企画段階から頭の中で想定しながら中身を詰めているのです。例えば、先に紹介したの3つの動画ですと、
- 「マジで雪道は怖い・・・」/「怖すぎる!!!!」
- 「本気でありえない放送事故www」
- 「衝撃のラストwww」/「たしかに世界最速!ww」/「これマジ??」
そんなユーザーのシェアするコメントが、その周りに対し抜群の宣伝文句となってさらに訴求力を高めていきます。タイムラインでみんなが同じような感想でシェアが重なるとその威力はブーストされ、さらに訴求力を増します。
このように、ユーザーがコンテンツを見た後に、シェアしたくなるような“動機づくり”と、“どう語ってもらいたいか?”という“出口部分”のゴールをしっかりと定めておくことが大事です。
逆に、その部分がないと絶対にコンテンツはシェアされませんし、拡がっていきません。
出口編まとめ
- シェアしたくなるような“動機づくり”
- “どう語ってもらいたいか?”を定めておく