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「世の中から卒業をなくす」ためにスクーが進めるUX4軸の拡充と、トライ&エラー


開始半年で1学部を撤退、判断のポイントとは

――非学部に比べ学部の継続率が高いとのことですが、すべての学部が順調に伸長しているのでしょうか。

森氏:最初に作った学部は「デザイナー学部(旧Webデザイナー学部)」「スタートアップ学部」「ビジネス英語学部」「キレイ女子学部」の4つです。結論から言うと、キレイ女子学部は撤退。代わりに2015年1月から新たにプログラミング学部を始めました。

キレイ女子学部は半年で撤退
キレイ女子学部は半年で撤退

――スタートから半年で学部の入れ替えが起きたんですか?

森氏:そうなんです(笑)。これには、学部設立の背景が関係しています。先ほどコンテンツが拡充したから学部を作ったと説明したのですが、実はコンテンツも講師のツテも全くないチャレンジ枠も設けました。それがキレイ女子学部とビジネス英語学部です。それぞれ、今までフォローしていなかったけれど、ニーズが大きくマーケットは広いと考えた領域です。

 4学部を公開してから学部ごとに登録者数とPVの推移を観測・分析しました。登録者数の推移は認知拡大の指標、PV数は参加者の指標です。その結果、キレイ女子学部は今の段階で頑張るものではないということがわかりました。というのも、公開から半年の段階で学部生が2,000人もいませんでした。同時期にデザイナー学部では約1万人の登録があったので、5倍ほど差がついている状態です。しかも、講師を担当していただけるかたもなかなか見つからなくて、コンテンツもなかなか作れなかった。コンテンツ生成手段と認知獲得の両面でつまずいてしまった。

 同じチャレンジ枠のビジネス英語も、立ち上がりには苦戦しました。しかし、英語の場合はコンテンツを量産しやすく、軌道に乗り始めました。例えば、スタートアップ学部の場合、多くの講師が必要です。ビジネスの方法論は多種多様なので、学生も様々な講師・様々な視点から学びたいはずです。一方、英語の場合は蓄積型の学習なので、一人の講師が教えた方が学びやすい。「あの先生と言ってることが違う!」となると、困りますよね。スクーのサービスを理解している少数の講師が、文法やシチュエーション別に様々な講義をすれば良いんです。コンテンツ面でも認知面でも続ける価値があると判断しました。

――なるほど。ちなみに、プログラミング学部の感触はいかがですか?

森氏:スタートから2ヶ月ほどで約4,000人の登録がありました。他の学部と比較しても、順調だと思います。だからと言って、メイクの領域も諦めたわけではありませんよ(笑)。メイクを習いたいニーズは高いですし、動画で学べる点でも相性がいいと考えています。制作した講義はストックできているので、今後、メイク関連の検索ワードが増えてきたら再興させることもできます。また、今後も学部の種類は増やしていきたいと考えています。

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これまでの取り組みは、法人向け展開のためのテストでもある

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この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/04/07 19:43 https://markezine.jp/article/detail/22229

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