2.ページをたくさん見せるサイト構成にする
これは必ずしもわざとでなくても起こりますので、意図的な操作とは限りませんが、ユーザが見るページ数を増やすことで、アレクサのデータは上向きになります。 たとえば、一つの話を2つのページに分割して、前半ページの終わりに「続きを読む」のような後半ページへのリンクを入れれば、トータルのアクセス数は倍近くになります(次のページに行かずに立ち去るユーザもいるとは思いますが)。
ポップアップを多用して、サイトのどこかをクリックするたびに説明が別ウィンドウで出るような構成も同じです。今ウェブサイトを設計するのであれば、そのような短文はJavascriptなどを使って画面切り替えを起こさずに表示させたりするのが主流だと思いますが、それではアレクサ・ツールバーが別のページを見たとはカウントしてくれません。
このような変更は、ユーザに取っては使いにくく読みにくいことが多いと思います。しかし、サイト運営者の目的がユーザ中心でなければ、アレクサの統計等のためにわざとこういう設計をすることもあるのかもしれません。
3.ページを転送する
HTML中のmeta refresh指定などで、ページの移転先にユーザを誘導することができますね。アレクサ・ツールバーは、移転前と移転後の両方のURLを収集しています。 サイトの内部で、意味無くこのようなページ転送を、閲覧者には気づかれにくいような短い時間で何度も行なえば、見た目一ページしか見えていなくても、アレクサからは全部のページを開いて閲覧したように見えているかもしれません。
アレクサ側でのデータの処理がわからないので、あまりに短時間での多数のアクセスをプログラムで排除するなどしている可能性もあります。しかし、全般的にアレクサ側のそのような誤集計への対処は手薄なようにも見えます。
4.ツール等で特定のページを何度も開かせたりする
ここまでくると、「他にそうすべき理由があった」という言い訳はできませんね。完全にアレクサの仕組みの裏をかこうという行為ですが、アレクサの仕組みがわかっていれば思いついても不思議ではありません。
マウス操作やキーボード操作を記録して再生するようなツールは、フリーのものも含めてたくさんあります。 そのようなツールを使えば、たとえば、10分おきにアレクサ・ツールバー入りのブラウザを開いて、ターゲットのページを開いてはブラウザを閉じる、といった作業を、24時間ずっとさせておくこともできるでしょう。
操作の程度にもよると思いますが、それがプログラムによる自動操作なのか、それともそのサイトに非常に熱心なファンがいるのか、という区別をするような処理は、おそらくアレクサの集計には組み込まれていないでしょう。
5. アレクサに偽の訪問情報を送る
何もマウスやブラウザの操作を模倣しなくても、ツールバーがアレクサに送信している情報さえ真似できれば、アレクサ側からはそれが本物のブラウザなのか、騙すためのプログラムなのかの区別はつけられません。
ツールバーが送るのと同じリクエストを送るようなプログラムを書けば、ブラウザを開くまでもなく、任意のドメインのアクセス数が増えたように見せかけることが可能でしょう。技術的には難易度は高くありません。 「アレクサの順位を上げるツール」などとして売られているものがあるようですが、それらのツールも内部的にはこういった動作をするプログラムでしょう。