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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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クリエイティブを“科学”する動画マーケティング

オンライン動画のパターンと使い分けをマスター!マーケター必見の「SHHIP(シップ)」モデルとは?

Habit動画:戻ってくる理由を作る

 Habit動画は、毎週放送されるテレビ番組のように、連続性のある動画を定期的にリリースしていく手法です。具体的な事例を挙げると、GACKTがYouTuberのように「◯◯をやってみた」企画を行うネスレ日本の動画シリーズや、カナダのLCCであるWestJetの市井の偉人ドキュメンタリーシリーズ等があります。

 Habit動画の作り方におけるポイントは、視聴者に「定番の期待」を作ることです。コンセプト、ストーリー、出演者などの要素を一貫させ、動画のフォーマットを固めることで、視聴者に「次もきっと同じような面白いものが見られるだろう」と感じてもらうことが重要です。こうすることで、続編を見るためにもう一度サイトを訪れたり、チャンネル登録をして更新をフォローしたり、という行動を促すことができます。

 この「再訪」がHabit動画を活用したマーケティングの狙いです。自社の情報発信領域への再訪を促すことができれば、ブランド・商品に関する情 報との接触が増えて、リピート率の向上が期待できます。

 そして、結果としてライフタイムバリュー(生活者1人が生涯または一定期間にもたらす利益、以下LTV)を大きくする効果をもたらします。紹介したネスレ日本は自社サイトがECサイトも兼ねており、そういったビジネスを行う企業の場合、LTVを向上させる手法としての動画は試す価値のある施策かもしれません。

 一方で、Habit動画は番組を継続的に出していくため、Help動画ほどではないですが、中期的なリターンを期待する施策です。また、動画フォーマットの開発が必要で、かつ継続的な制作体制の構築と、リリースしながらのコンテンツ改善が必要となるため、単発の動画よりも難易度が高くなりがちです。そのため、期間や労力の面で、十分なコミットメントを持って実施するべき施策といえるでしょう。

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Insert動画:他人のコンテンツに差し込む

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この記事の著者

小野 敬明(オノ タカアキ)

外資系コンサルティングファームにて戦略コンサルティングに従事した後、2014年に企業のデジタル動画マーケティングを支援する株式会社Viibarに参画。自社のマーケティング活動を統括すると共に、動画を活用したマーケティング戦略や、データを基にした動画の企画・制作メソッドの開発を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/08/31 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22956

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