Facebookは、米国時間9月28日よりNYにて開催される広告業界最大のイベント、「Advertising Week」に合わせ、広告主のモバイルへのシフトをサポートし、人々により快適な広告体験を提供する次の4つの新機能を発表した。
TRP購入が可能に
Facebook動画広告のプランニング、購入、および効果測定の指標としてTRP※を利用できるようになる。これにより、マーケティング担当者は、全体のTRP目標を念頭に置きつつ、テレビとFacebookを組み合わせた広告キャンペーンをプランニングし、TRPの一部をカバーするためにFacebook動画広告を直接購入できる(日本でのローンチ時期は未定)。これは、ニールセンの調査結果から、テレビ広告とFacebook広告が相互に補完し合うことが明らかになったことを受けたもの。
※TRP: target rating pointの略。個人視聴率をベースにしたターゲットの延べ視聴率。
ブランド認知度のアップに向けた最適化が可能に
広告はブランド広告とダイレクトレスポンス(DR)広告の2種類に大別される。これまでFacebookでは、DR広告向けの最適化機能はいくつか提供してきまたが、ブランド広告についてはあまり選択肢がなかった。
今回、新たに提供される、ブランドの認知度アップに向けた最適化は、広告を思い出してくれる可能性が最も高いオーディエンスを見つけ出すことが可能。なお、最適化はパワーエディタを介したリーチ&フリークエンシー入札時に利用できるようになる見通し。10月上旬からベータ運用を開始し、その後、正式リリースされる予定。
ミルワード・ブラウンと提携、ブランドリフト調査を実施可能に
Facebookでは、モバイル広告キャンペーンの効果をより的確に把握できるよう、ニールセン協力のもと、モバイルアンケート機能を今春より提供してきた。今回、新たにミルワード・ブラウン・デジタルとも提携し、同社の「ブランド・リフト・インサイト」調査をFacebookとInstagramの両プラットフォームで実施できるようになる。
モバイルアンケートを利用することにより、モバイル広告キャンペーンが実施された際と同じ環境で、より的確に効果を測定することが期待できる。また、モバイルアンケートは対照実験として実施されるため、広告キャンペーンがブランド指標に与えた影響を明確に知ることが可能。なお、ミルワード・ブラウンの提供は10月中旬から開始される予定。
カルーセル広告が動画にも対応
今回のアップデートによって、カルーセル広告に動画も追加できるようになる。これにより、さらに説得力のあるストーリーをニュースフィード上で描くことが可能。カルーセル広告における動画利用は、パワーエディタでは今週から順次展開され、その後広告作成ツールにも展開される。
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