SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

四家正紀のネオコミュニケーション遊談

[mi]みたいもん!のいしたにさんと振り返る、2007年のネット事情(後編)


テレビとネットは水と油

いし
で、これはまさに土屋さんがいってたんですが、どうもテレビとネットは水と油みたいなところがある。そこをなんとかトライしてみたい。それはまさしく同感で、ネットのシステムが成熟してきて、いろんなところの土俵と同じところに立とうとしている。そうするとコンテンツなんですよね(下記は土屋氏へのインタビュー動画)。
四家
はいはい、ここではいしたにさんが枠の話を出してますね。「終わりがあるコンテンツとないコンテンツ」という話で。
いし
ですね
四家
そうか、そうなると動画がというより 水と油がこっちでは乳化して新しいものができて こっちでは位置が逆転したりして。
いし
そう、ということで、実は今後ますます、コンテンツ制作者はゆらされ続けるようになると思うんですね。ネットでやってきたものはマスの客にさらされ、マスの制作者はネットに揺らされる。で、それって制作サイドにとっては、実はすごい幸福なことなんですよ。まあ、当事者たちはたまらんだろうけどw

で、さっきのパート6の中で、出演している中島ひなちゃんがすごいいいことを言っていて、「(ネットでよく言うところの)Disって、批判だけど、それは裏を返せばおいしい(注目が集まっている)ってことじゃないですか。それって(批判の)受け手の精神力の高さ(の問題)だと思う。『電波少年』ってそういう番組だった」と。
四家
なるほどねえ

最先端はケータイ小説

いし
とか思うと、この揺らされるコンテンツという意味では、いま最先端は、ケータイ小説が最先端なわけで。
四家
そこにいきますか。なるほど。
いし
『恋空』の映画のヒットって、どういうことなんだろうかと。たしかにめちゃめちゃ人が入っているはずなんですね。
四家
まず文芸書市場が完全に制圧されて、これが映画に波及。
いし
そうそう、ベストセラーはケータイ。これって文庫以来の構造変化ですよね。あれを小説でないとはどうしても言えない。気持ちとしては小説だとは思わないんだけど、あれを否定すると、ぼくらが読んでいた小説だって小説じゃないですよ。
四家
サンプラーが作る音楽が音楽じゃないのかって話。
いし
そう、DJ問題ですね。ということで今注目はケータイ小説だったりします。はっきりいって周回遅れなんですけどw
四家
まあでも ケータイ小説はほんと局地的な大ヒットだから。モバゲーと一緒で、これが広がったらさらに大変なことに。いま10-15歳の層って、ものすごく活字読んでるんですよ。博報堂生活総合研究所の調査結果で出ています。(詳細:「子供の生活10年変化」 「本をよく読む」子供が37.6%で、10年前より約15ポイント増加しています。特に女子中学生の間でのケータイ小説の人気がすごい。
いし
なるほど。で、ケータイ小説は、さっきの水と油問題をあっさりクリアしているんですね。ネットと本だから。そのせいなのか、その内容は、なんか身もふたもないお話になっている気もしますがw
四家
身もふたもないからあっさりクリアできちゃうんでしょうね。

次のページ
揺れる状態をキープしよう!

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
四家正紀のネオコミュニケーション遊談連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/12/28 11:48 https://markezine.jp/article/detail/2427

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング