共用、専用、仮想専用
共用、専用、仮想専用。これらは、レンタルサーバーサービスを選択するのに外すことのできないキーワードだ。共用、専用の違いは字面を見ているとなんとなくわかるかもしれないが、最近人気の仮想専用サーバーも含めて、簡単にそれぞれの特徴やメリット・デメリット、他との違いを、以下のようにまとめてみた。
共用サーバーとは?
もっとも一般的なレンタルサーバーサービスといえば、やはり共用サーバーだろう。これはひとつのホストサーバーを複数のユーザーで共有して使うタイプのサービスで、個人のWebサイト用に低容量・低価格のプランから、ECサイト向けのプランまで種類、料金ともにさまざまだ。サービスの性格上、データ転送量やメールアカウント発行数に制限が課せられることも多く、あまり大規模なサイト運営には向いていないと思われがちだ。しかし、最近はディスク容量が1ギガバイトを超えるサービスも出てきた。「低容量なら共用サーバー、大容量なら専用サーバー」という単純な図式はもはや過去のものといってもいいかもしれない。また、サーバー管理も事業者側にお任せできるので、UNIXやLinuxがわからないという人でも、気軽にサーバーを利用することができる。
欠点として、自分が利用しているホストサーバーを「共有」している他ユーザーの影響を受けやすい点が挙げられる。プランによってはサーバーダウンを防ぐために高負荷CGIの使用が禁止されていることもあるが、皆が皆、規則を守っているとは言い難いのが現実だ。また、アプリケーションのインストールが自由に行えない点も共用サーバーのデメリットのひとつに数えられるが、最近はオプションでMovable Typeなどのブログツールが無料でついてくるプランも増えてきた。