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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

「“広告代理店魂”のコンサルでトコトン向き合う」ADK新会社、アブソルートワン設立の狙い

可視化できれば、クライアントの事業の成功が引き寄せられる

押久保:これまでお話を伺ってきて、従来の広告会社の枠組みを超えたマーケティング支援会社を目指すという意思を感じました。

本松:私たちが目指すのは、様々な要素の可視化です。ある対象にまったく無関心という潜在層から、認識して理解してという顕在層、さらに深まったファン層までのファネル構造があるとすれば、私たちはギリギリまで可視化してそれらを把握したい。

 トラッキングツールだけでなく、当然DMPツールを持ち込むこともある。その点では、意識や価値観に踏み込めるアクシバルの「Mind DMP」と連携できるのも、弊社の強みです。

 たとえば、「35歳/女性」としか認識するのではなくて、「なぜ、この商品を買ったのか?」という問いから、どのタッチポイントに触れて、どのクリエイティブに触れて、気づいてもらえたのか。最終的にどのデバイスを経由して、お買い上げに至ったのか。これらを詳細に把握できて、最適なメディアを選定したいと考えています。

押久保:それらが可視化できると、クライアントに最善のカードが出せますね。

本松:そうです、カードの出し方が変わってきます。常に「Creative」「Media」 「Data」という三要素を意識しPDCAを回し運用する。三要素を連携させながら、コンサルティングを実行していくイメージですね。

代理店出自が強みのコンサルティング

押久保:求められていることが多様で複雑化しています。だからこそ、データドリブンを前提にしながら、マーケティング支援をする存在が必要になっています。

本松:広告運用の最適化だけにとどまってはいけないと考えてます。たとえば、リアル店舗を含めて、流通の解析ができる環境を揃えているので、解析を踏まえた商品開発にコミットしたい。むしろ、そこまで行かないなら獲得してきたマーケティングデータを100%活かしているとは言えないと思います。

押久保:最後に、御社の今後の目標など、これからに向けたお話をいただけますか。

本松:具体的な数字は申し上げられないのですが、3~4年のうちに4~50名の体制、市場のニーズ動向によってはそれ以上の規模を構築できればと考えています。

 また、私たちはADKという広告代理店が出自の会社です。私自身、ADKにも籍があります。つまり、様々なリソースやノウハウなどADKが培ってきた資産をいかんなく活用できて、新会社が目指すデータの可視化に有用な環境で働ける。スタートアップ企業の船出と違うのはそこで、既存の資産やルートもふんだんに活用していければと考えています。

 広告代理店としての経験で言うと、これまで、クリエイティブによるブレイクスルーや、新たなフレーム構築による集客の成功など、実行の場面において、たくさんの価値も目の当たりにしてきました。現場で一緒に喜んだり泣いたりといった、最後までクライアントとともにお付き合いするという、広告代理店ならではの体験とも言えます。

 我々は、データの可視化を通じて、データの奥に潜む意味を読み取り事業へと還元したい。クライアントのパートナーとして、コンサルティングのみに留まらず、実行までお付き合いし、一緒に事業をグロースできる存在になれればと思っています。

押久保:それは頼もしいですね。直近の動きとしは、データ・コンテンツをテーマにした設立記念セミナーを開催されるようでこちらの内容も楽しみです(10月14日[金]「CTR 0.10%、非クリック者 99.9%の解決方法とは?」参加申込みはコチラ) 。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

遠藤 義浩(エンドウ ヨシヒロ)

 フリーランスの編集者/ライター。奈良県生まれ、東京都在住。雑誌『Web Designing』(マイナビ出版)の常駐編集者などを経てフリーに。Web、デジタルマーケティング分野の媒体での編集/執筆、オウンドメディアのコンテンツ制作などに携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/10/07 14:00 https://markezine.jp/article/detail/25296

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