優れた自動最適化機能で工数を削減
ここまでを整理すると、Kenshooを導入すれば、KPOに基づいた工数の少ない最適な広告運用が実現でき、データを蓄積するに従って、GoogleやFacebookの広告運用でより高精度な自動化が進む。では、同社のプラットフォームはどういったマーケターに向いているのだろうか。
「日々多様化する運用型広告に管理・入札業務に忙殺され、本来最も時間とリソースを割かなければいけないクリエイティブに時間を割けない運用者にこそ、優れた自動最適化機能を持つKenshooは極めて有効なソリューションになります」(宮野氏)
このことが可能なのも、Kenshooのアルゴリズムがあってこそ。宮野氏は、イスラエルという国情が生んだ、軍事技術を背景に磨かれた高い予測精度力が、広告運用にも応用されて大きく発展したと解説する。
「イスラエルでは兵役経験がない人のほうが少ないとお考えください。男性は満18歳で3年、女性は満18歳で21ヵ月という、世界でも珍しく女性にも兵役義務があり、忍耐強さや謙虚さといった特性を軍で磨きます。そうしたメンタリティ自体が、日本のみなさんにもなじみやすいでしょう。予測精度を軸に据えた技術力を後ろ盾に、弊社の社員が“Marketing Army(マーケティング・アーミー)”として、多くのマーケターを支援していきます(笑)」(宮野氏)
Kenshooが目指す支援の形
2017年、日本市場でシェアを伸ばすために、特に力を入れたい観点について宮野氏は、「パートナーシップ」「エージェンシー」「広告主」の3点を挙げる。
「1点目のパートナーシップについては、これまで培ったグローバルでの強みをそのまま日本に持ち込みたいと考えています。日本オフィスでは、日常的にイスラエルやサンフランシスコ本社とやり取りを続けていますので、グローバルの状況を日々共有することができております」(宮野氏)
Kenshooの狙いは、成長企業と提携を結びつつ、クライアントのパフォーマンスをあげていくことだ。成長性の高い企業同士の提携は、Kenshooの今後を占う目安になるかもしれない。
「2点目のエージェンシーについては、特にSMBとのやり取りを増やしたい。Kenshooの理念は“PASSION(情熱)+HUMILITY(謙虚)+INNOVATION(改革)”ですので、理念に共感していただけるエージェンシーにはぜひKenshooを使いこなしてほしいですね。
3点目の広告主については、Kenshooと直接取引の企業も増やしたい。予測技術には絶対的な自信がありますので、インハウスでの導入を検討していただきたいです。そのためにも、早く国内でのプレゼンスを高めて、マーケターの方々が“Kenshoo、よく聞きますね”というところまで知名度を向上させたいです」(宮野氏)
Facebook、Googleといったグローバル企業と並ぶ、広告管理プラットフォームのグローバルリーダーKenshoo。グローバル展開を視野に入れる企業やマーケターにとっては、国内におけるKenshooのプレゼンスを高めようとしている今こそ、Kenshooプラットフォームを検討する絶好の機会なのかもしれない。