ゴールデンウィークに読みたい書籍として、まずご紹介するのは『AI(人工知能)まるわかり』です。本書は、人工知能がビジネス、実生活に及ぼす影響についてまとめた一冊となっています。
著者は、野村総合研究所にて同分野の調査、研究にあたっている古明地正俊氏と長谷佳明氏。日本でも有数のシンクタンクである野村総合研究所でITアナリストを務める2人が、客観的に人工知能の現在、今後を語っています。
人工知能と一口にいっても、ディープラーニングや機械学習、自然言語処理など、様々なキーワードが存在します。本書では、それらによって何ができるようになるのかを、多くの事例を用いて明らかにしています。
特にマーケターの皆さんが直近で人工知能の活用で一番身近になるであろうチャットボット。これについても国内事例と海外事例を含めて紹介されているので、スキマ時間にここのパートを読むだけでも、十分勉強になります。
初心者、新入社員、就活生が読むべき教科書に
続いて、2冊目にご紹介するのは『電通デジタルのトップマーケッターが教える デジタルマーケティング 成功に導く10の定石 簡単に分かる売れ続ける仕組みをつくるツボ』です。著者は、電通グループのデジタル領域をリードする「電通デジタル」にてチーフコンサルタントとして活躍する社員の方々が中心となっています。
本書では、デジタルマーケティングを行う上での10の定石を紹介。カスタマージャーニーの把握に始まり、オウンドメディアの強化やKGIとKPIの設定、DMP導入など、現在デジタルマーケティングにおける定番から流行までがまとまった一冊になっています。
この10の定石の一つひとつに関連した書籍は多く出ています。ただ、昨今のデジタルマーケティングに出てくるキーワードを解説し、その上で実際のノウハウが語られている書籍というのはなかなかありません。
デジタルマーケティング関連の部署に異動になったばかりの広告主の担当者、広告代理店の新入社員、広告業界を目指す就活生の方などが、本書を読むと昨今のデジタルマーケティングのトレンドがつかめると思います。
2冊ともに、スキマ時間を活用して部分的に読むだけでも、勉強になる内容となっております。長期休みボケの予防策として、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。