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マス広告だけでは足りない時代の特効薬?統合型マーケティングの現状

インテグレーテッドマーケティングにおけるブログの立ち位置

小越
ブログについて伺います。最近、N700系という新幹線のプロモーションについて、プランニングと運用をされたHDYグループの島崎さんという方がとある媒体でインタビューされていました。その方は「今まではマスで100人中100人に到達できた。今は90とか80くらいになっている。だから、WebやOOHが必要です。その中でブログを採用したのはもともとの広報プランから追加のコストがかからなかったから」という趣旨のことを言っていました。

また「ブログの影響力は規模で考えるとマーケティングに効果が無い」と言いきる方もいます。一方で、Agile media network社のように「これからは会話型のマーケティングが主流になっていって、その為の手段としてブログは有効だ」とほぼ必須のようだと言う方もいます。藤田さんのご意見はいかがでしょうか? インテグレーテッドマーケティングにとって、ブログとは何ですか?
藤田
今、挙げていただいた例は、どれも正解ではないでしょうか。まず、規模の話ですが、ブログに1,000人書きました。販売目標は10万個です。となったときに果たしてそれだけで足りるのだろうか?という問題があります。そう考えると、マスプロダクトにはやはりマスメディアの力が必要ですよね。

ただ、そこで100人中の何人に届くかという話になりますよね。そう考えるとマスPRとブログという組み合わせには意味がありそうです。または、販売目標1,000個とかであればどうでしょう? これは挑戦する価値がありますね。

別のところではECなどにも効果はあるでしょうね。販売場所とマーケティングの場所が近いから。もちろん、その場合は他のWeb広告との比較検討になるのでしょうけれど。ただ、どっちにしろ「何人書いた」ということではなくて「何人の人に情報が伝わったのか」という数値は取らないといけないと思いますね。あとは、シャワー効果というか、ニュースやマスに乗ったからみんながブログに書くという現象もあります。そういう時の書き込みには価値があるように感じますね。
小越
そうですね。インターネットのPRを活用する場合は、大手ニュースサイトさんが対象ですか?
藤田
インターネットのPRも、新聞はある程度重要なのではないかと感じています。大手と言われるサイトさんでも、ニュースは他から買い付けているというパターンはありますよね。それをどこから買っているかといえば、新聞社のWeb版だったりする。新聞に掲載されたことが新聞社のWeb版原稿になり、それがニュースサイトに載るわけですよね。
小越
そうですね。大手のニュースサイトさんもソース買い付けています。コンテンツをまじめに作っているところは意外と少なかったりします。
藤田
ですよね。そういうところにビジネスチャンスを感じたりするのですが、今日はこれ以上のお話は秘密です(笑)。
小越
それは残念です(笑)。本日はお時間頂きましてありがとうございました。
藤田
ありがとうございました。

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この記事の著者

小越 崇広(オゴシタカヒロ)

サイバーエージェント入社後自社メディアの営業・プランナーを兼務し、 新興メディア上でのコミュニケーション立案に携わる。2006年11月同社のネット トレンド研究室立ち上げに参画。翌1月から同社の100%出資子会社のCAテクノロ ジー に出向。同社のマーケティング局の立ち上げに奔走している。個人ブログ は今日のニッパウ。Tw...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2008/02/15 11:00 https://markezine.jp/article/detail/2655

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