1964年、東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、味の素株式会社に入社。1992年、ザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)をフィンランド人社長と設立。97年にキシリトールを日本に初めて導入し、素材メーカーの立場からブームを仕掛けた。キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。2005年、日本PRアワード・グランプリを食品素材メーカーとして初めて受賞。2007年5月、統合型マーケティングを実践するマーケティングエージェンシー、インテグレートを設立。
クロスメディアマーケティングとインテグレーテッドマーケティング
ただ、それはどこまで行っても広告の話なんですよね。広告を否定するわけでは決してありませんが、「広告なんて見たくない」という人も中にはいます。これはインターネットの影響だと思うのですが、今まで生活者がアクセスできる情報量というのはメディアという物量で規制がありましたけれど、今はそうではないですよね。
今までは「情報をあげます」ということが言えたけど、今は必ずしもそうではない。「興味が無い情報だったらいらないですよ。その時間でインターネットを見ます」という生活者も存在してきている。
だから、まず相手が興味を持っているところにアプローチするのが重要なんです。それはPRが非常に得意な領域ですよね。そうしてPRの結果、一度情報に触れていれば次に広告を見たときに興味を抱く確率が高まるかもしれない。
もちろん、広告ならばメッセージをコントロールできる、露出が確保されているなどのよい部分もあります。広告と広報、もちろんSPやWebも含め、それぞれの特徴を正しく理解して、統合的に実施するというアプローチです。