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いまさら聞けないデジタル広告のトリセツ

デジタル広告のキソ 「生活者行動の把握」と「ツール活用・調査分析」

ツール活用や調査分析の手法を検討する

 次に1.「Fact」2.「Asking」3.「Listening」の3つの視点で見た場合に、どのようなツールがありどのような調査分析手法がマーケティング課題を解決するための有効な手段になるのかについて、解説します。

 また、前回の記事で解説した、自社と自社以外の第三者(外部)とのデータ種別の違いやデータの見える範囲など、施策との関連性や自社のマーケティング課題の解決につながるかを併せて検討し、判断することも必要です。

1.「Fact」視点でのツール活用と調査分析の手法

 Factの視点から、マーケティング課題の改善を図るために有効な6つの調査分析の手法について解説します。

Fact視点でのツール活用と調査分析の手法

  1. 広告効果測定 (広告分析) 
  2. ネット視聴率調査 (視聴行動分析)
  3. Web解析(アクセス解析)
  4. DMP
  5. ヒートマップ分析
  6. ヒューリスティック評価

1.広告効果測定(広告分析)

 広告のクリックからコンテンツ閲覧しコンバージョンに至るまでの広告の直接効果と間接効果(貢献度:アトリビューション)を計測し、デジタル広告運用のPDCAを回すために複数の広告を横断的に分析し短時間で広告効果を把握することができます。

2.ネット視聴率調査 (視聴行動分析)

 自社のWebサイト以外での生活者のリアルな行動や競合サイトでの行動、属性・心理状態など分析し、生活者への広告心理や行動などコミュニケーションの効果を把握や広告(メディア)プランニングに役立てることができます。

3.Web解析 (アクセス解析)

 自社のWebサイトのアクセスログを分析することで、Webサイトへの訪問数、流入した進入経路、ページ回遊・離脱、コンバージョンに至るまでの生活者のWebサイト内での行動データを把握し、Webサイト上でのボトルネックの特定に役立てることができます。

4.DMP

 自社で保有するデータと自社以外の外部データなど様々なデータを統合し、顧客分析など行うことが可能。また、広告配信ツールやマーケティングツールと連携することで広告運用や施策のパフォーマンス改善を図ることができます。

5.ヒートマップ分析

 Webサイトの閲覧コンテンツなかでコンテンツが見られている範囲、コンテンツがクリックされた場所など視覚的に可視化することで、サイト訪問後の離脱率やクリック率の改善を図り、パフォーマンス改善につなげることができます。

6.ヒューリスティック評価

 自社サイトと他社サイトを客観的に比較し、生活者視点で専門家の調査し評価する手法。生活者から見てサイトが利用しやすいか、売上や成約など施策や成果に結びつくか、サイトの機能やユーザビリティを客観的に評価します。

次のページ
2.「Asking」視点でのツール活用と調査分析の手法

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この記事の著者

奥野 辰広(オクノ タツヒロ)

ITソリューション企業にWebディレクターとして入社後、ヤフーへ出向。中堅・中小企業クライアントを中心に約2500社のマーケティング支援。ECコンサルティング、SEMコンサルティング、メディアリレーション業務を経験。 2011年より、トランスコスモスにて大手企業クライアントを中心にアドネットワーク・DSPを中心にデ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/07/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/26781

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